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  1. 松浦市議会 2021-12-01
    令和3年12月定例会(第4号) 本文


    取得元: 松浦市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開議 ◯ 議長(久枝邦彦君)  おはようございます。  出席議員は全員であります。  これより議事日程第4号により本日の会議を開きます。  日程第1 市政一般質問 を行います。  それでは、質問順位に従い、3番・武部周清議員の登壇を願います。  (武部議員 一般質問席 登壇)(拍手) 2 ◯ 3番(武部周清君)  おはようございます。  煌めく青のまち松浦を目指す煌青会の武部周清でございます。  新型コロナウイルス感染症の影響で暗い話ばかりでしたが、やっと明るいニュースが入ってまいりました。  令和3年度第73回(141ページで訂正)、市長は概況報告で72回とおっしゃいましたけど、73回(141ページで訂正)長崎県高等学校駅伝競走で母校の松浦高等学校陸上部が優勝。長崎県代表として、2年ぶり4回目となる都大路への切符を手に入れられました。おめでとうございます。  都大路では、県代表としての誇りを胸に実力を発揮して、都大路を駆け抜けていただきたいと思います。大声援で応援しております。  質問に入ります。  私のこれまでの総括なので、項目が多くなりましたが、7番と8番を入れ替え、9番を最後に質問いたしたいと思います。  それでは、1番目の高齢者及び足弱の交通弱者に対する支援策について。  都会では車で行くより電車や地下鉄で行ったほうが便利であり、早く行くことができますが、松浦市における交通網は非常に不便であり、どこに行くにも自家用車が必要です。  高齢者の方は運転に自信がなくなり、どこに行くにも自家用車でないと不便です。高齢者の方は運転に自信がなくなり、西九州自動車道路を時速50キロぐらいで走行し、後続車にあおられたり、ブレーキとアクセルを踏み間違ったり非常に危険となります。
     テレビでは毎日と言っていいほど、高齢者のブレーキとアクセルの踏み間違いによる車事故の報道があっております。  先日は大阪狭山市で89歳になる高齢者が、スーパーでブレーキとアクセルを踏み間違え、敷地内を暴走し、通行人をはね、店の壁に衝突して止まった。1人が死亡、2人が重傷というニュース。  先日はまた、71歳の高齢者が家に突っ込んで、ブレーキとアクセルを踏み間違え、すごいスピードでバックし、親子2人を死亡させ、毎日と言っていいほど高齢者のブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故が発生しております。  松浦市においては、そういった高齢者の事故が発生する前に、免許証を返納したいと思っている高齢者はたくさんいらっしゃると思います。  ちなみに、現在の平均寿命は女性が87.7歳、男性が81.6歳と大分高齢化してまいりました。社会の風潮として、高齢者の交通事故等から免許証の返納があたかも簡単に言われておりますが、松浦市のように不便な環境と高齢者、交通弱者を抱える状況から考えると難題であります。  高齢者は「免許証を返納したらどこにも行かれん。高齢者の足をどうかしてくれんね」とおっしゃいました。  高齢者の免許証返納を考えていらっしゃる高齢者を把握して、高齢者の方への交通手段の支援対策を講じてほしいと思いますが、足弱の高齢者に対する支援対策をどのように考えておられますでしょうか、お願いします。 3 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  議員御指摘のとおり、高齢ドライバーの交通事故につきましては、社会的な問題として全国ニュースでも大きく取り上げられるなど、本市においても重要な課題であると認識しております。  今後、本市の高齢化が急速に進む中で、免許返納を望まれる高齢者はますます増加することが見込まれますが、免許返納したくても車がないと生活に支障が出るなど、免許返納に不安の声があることも承知しているところでございます。  そのため市では、地域公共交通政策の面から、高齢者をはじめとした交通弱者の通院や買物など、日常生活での移動手段の確保が図られるよう、デマンド型乗り合いタクシーをはじめ、新たな視点での取組等について検討、協議を進めているところでございます。  このような取組に加え、現在策定中の松浦市地域公共交通計画において、全国の先進事例等を参考に、本市の地域特性に合った取組の調査、研究等も行うこととしておりますので、引き続き、高齢者が免許返納しやすくなるような環境づくりに努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 4 ◯ 3番(武部周清君)  例えば、鷹島における移動手段としては、鷹島汽船を利用し、タクシーで島内どこへ行くにも200円で行くことができます。そういうことを参考に、例えば、ワンコインの500円で松浦市内はどこでも行けるような支援策はないでしょうか。  また、皆さんおっしゃっているようにお出かけ券と施設券をどちらでも利用できるようにするとか、高齢者が免許証を返納するとタクシー券を1万円提供されますが、1回限りです。毎年提供するとか考えてほしいと思いますが、ぜひとも検討していただきたいと思います。明日にも高齢者がブレーキとアクセルを踏み間違えて事故を起こさないとも限りません。早急に検討する必要があると思いますが、答弁をお願いします。 5 ◯ 長寿介護課長(荒木典子君)  議員おっしゃるように高齢者の移動の問題につきましては、日頃から高齢者と接する機会の多い長寿介護課におきましては、非常に重大な問題であると深刻に受け止めているところでございます。  ただ、わくわく・おでかけ支援事業につきましては、あくまで高齢者等の積極的な社会参加を後押しするという目的で実施をしておりまして、日常の交通費の助成を目的としているものではありません。  しかしながら、現実的には日常生活に不可欠な病院への受診など、運転できない方にとって貴重な移動手段の確保と交通費の負担軽減のために使われていることを承知しております。  ただ、高齢者を含む交通弱者の対策につきましては、先ほど地域経済活性課からも答弁がありましたように、公共交通対策や地域ごとの取組などを含め、全庁的に考えていく必要があると考えておりますので、今の段階で施設利用券外出支援券として利用できるようにすることは考えておりません。  以上です。 6 ◯ 3番(武部周清君)  そこを何とか、こういうおでかけ券とか施設券、施設券というのは、もうお風呂も行くところも少ないですし、ほとんど残っていると思いますので、有効に使っていただくように検討していただきたいと思います。  こういう高齢者のブレーキとアクセルの踏み間違いというのは、本当にうちの近所でもありました。  患者さんを迎えに来て、そしてうちの病院の壁にドーンとぶつかったこともあります。そういうふうにして「どがんしたですか」と、びっくりして行きますと、やっぱり「ああ、ちょっとブレーキ踏んだつもりがアクセル踏んでしもうた」とかいうことでおっしゃっていましたので、こういうことがもう松浦市でも日常茶飯事あっていると思いますので、こういう惨事にならないように、ならぬうちに、ぜひこれは早急に検討する必要があると思います。どうぞよろしくお願いしたいと思います。  次に、交通弱者の、障害のある方への移動手段については、どのような手段があるでしょうか。 7 ◯ 福祉事務所長(畑原智治君)  お答えいたします。  障害者への支援についてですが、まず、公共交通機関を利用する際、障害者手帳を提示することで運賃の割引を受けることができます。  また、市の単独事業といたしまして、松浦市心身障害者福祉タクシー助成事業がございます。この事業は、在宅の方に限られますが、重度の知的障害児・障害者、重度の身体障害児・障害者で車椅子の常用者、及び重度の視覚障害者の方がタクシーを利用される場合に、その料金の一部を助成し、社会活動の範囲を広め、重度心身障害者の福祉の向上を図ることを目的としております。  利用するタクシーの初乗り運賃のうち、障害者割引分を差し引いた全額を助成しております。  以上です。 8 ◯ 3番(武部周清君)  松浦市は安心・安全なまちということでうたっているわけですから、高齢者、障害者等、足弱の方への移動手段を今後ずっと考えていただきたいと思います。  それでは次に参ります。  ワクチン接種ブースター接種について伺います。  海外などでは、ワクチンの抗体の効力が弱まったことで、第6波が始まったと報道されており、近隣の県や長崎県はこのところ新型コロナウイルス感染が収束してまいりましたが、3回目ワクチン接種医療従事者から始まり、高齢者への接種が始まろうとしておりますが、6月に2回目が済んだ人は8か月経過の来年2月と言われておりましたが、この間隔は地方自治体の能力を考慮した上で、前倒しをするとか、今のところ議論中でございますが、松浦市としてはどのように考えておられますか。  前回のようにコールセンターなど混乱が起きないように考えていただきたいと思いますが、よろしくお願いします。 9 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  ワクチンの3回目の接種につきましては、今現在、国のほうが示しております基準に基づきまして、18歳以上の方を対象に、一応2回目接種から原則8か月経過した方を対象に個別接種により12月から実施するようにしております。  この接種券のほうを今回発送しているところでございまして、また、市民の皆様へ3回目の接種についてのお知らせを12月市報の配布時に全戸配布を行っておりますので、その配布した資料のほうを御覧いただきたいというふうに考えております。  以上です。 10 ◯ 3番(武部周清君)  今度、また新しいこういうようなウイルスが発生してきておりますので、極力、国が言っていますように8か月を前倒しするとか、そういうことがありますので、十分それを考えて検討していただきたいと思います。  実は1回目、2回目とファイザー製を接種したので、同じファイザー製は副反応、自分の体でどういうことが起きたかということを分かっておりますので、同じものなら打ちたいという方も多くいらっしゃるので、ぜひともファイザー製を確保してほしいと思いますが、見解をお願いします。 11 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  追加接種で使用しますワクチンにつきましては、初回接種に用いたワクチンの種類にかかわらず、メッセンジャーRNAワクチンを使用することになっておりまして、ファイザー社または武田/モデルナ社ワクチンを用いることとされております。  当面は薬事承認がなされておりますファイザー社ワクチンを使用することとされておりますが、武田/モデルナ社ワクチンについては、現在、薬事承認審査が行われています。  市といたしましては、ワクチンの管理や接種間違いを避けるために、これまで取り扱ってきたファイザー社ワクチンのみで接種をしたいというふうに考えておりますけれども、接種に必要なワクチンの量が確保できるか、ファイザー社ワクチンが確保できるかが不透明でございまして、武田/モデルナ社ワクチンを含めた接種体制での準備を進めているところでございます。 12 ◯ 3番(武部周清君)  極力こういうものが、皆さんやっぱりどうしても安心ですからね、前打ったのが。そういうことを考えていただいて、できるだけファイザー製を確保できるように頑張っていただきたいと思います。  次に、最近ではオミクロン株という非常に感染力の強い、新しいコロナウイルスが南アフリカで発生し、ヨーロッパ、オーストラリア、カナダ、アメリカや隣の韓国まで拡大してきました。  12月に入り、日本にも3名の方が感染と、いよいよ感染が広がっていますが、この松浦市にも感染拡大してこないうちに、万全の水際対策を考えていかなくてはならないと思います。よろしくお願いいたしたいと思います。  次に参ります。  青のまち松浦スタジアムについてですが、松浦市屋外スポーツ施設の管理運営と維持管理について、3月定例会で質問いたしました。松浦市内には星鹿地域運動場御厨地域運動場松浦市民運動公園福島総合運動公園鷹島総合運動公園、今福に松浦市野球場と6か所の屋外運動施設があるということでした。  維持管理については、松浦市民運動公園松浦シルバ人材センターに264万円を支払い、青のまち松浦スタジアム維持管理については、2名の委託職員、個人契約ということで、現在の使用頻度と年間使用料は令和元年度で総利用者数は7,508人で、月平均625人。利用状況については、平日は主にグラウンドゴルフ、土曜、日曜、祝日は野球で、全く空きがないという状況ということでした。  この2名の委託職員を含めた維持管理料と野球場の使用料については、前回持参していないということでしたのでお聞きいたします。令和2年度で結構ですので、お願いいたします。 13 ◯ 生涯学習課長(松永秀樹君)  令和2年度松浦市野球場の維持管理費利用者数及び使用料収入についてお答えさせていただきます。  まず、維持管理費でございますが、光熱水費、消耗品費などで115万1,886円、芝維持管理委託料で661万1,000円、管理人の人件費2名分でございますが、198万4,050円、合計974万6,936円となっております。  利用者数及び使用料収入でございますが、利用者数が6,644人に対しまして、使用料収入25万4,267円となっております。  以上です。 14 ◯ 3番(武部周清君)  ありがとうございました。費用対効果は、野球場とか、こういうところでは望めないと思いますが、どれくらいの負担となっているのかと思いましたので尋ねてみました。すみません。  次に、管理棟の右側、球場に入ってすぐのメイン駐車場硬式野球使用の場合は、駐車禁止とは3月定例会でナンセンスと申し上げました。歩行者の安全と駐車された車の上にネットを張ってはどうかと提案いたしました。  ゴルフ場の駐車場の上によくネットが張ってあったり、安全のためによく張ってあるネットですが、あれは安いし、安全でございます。今後の課題とするとお答えされましたが、どのように考えておられるか、答弁をよろしくお願いします。 15 ◯ 生涯学習課長(松永秀樹君)  現在、硬式野球をされる場合は、レフト側の奥のほうの駐車場を利用していただいております。  新たにネットを張るとなりますと、当然支柱関係もありまして、ちょっと耐震関係でそこまで満たしておりませんので、引き続きレフト側のほうで、駐車数の不足ということは聞いておりませんので、このままで対応させていただきたいというふうに考えております。 16 ◯ 3番(武部周清君)  駐車場も今言ったみたいなゴルフ場に高いところから網を下ろして、このネットなんかも安いもんですから、これはぜひやっていただいて。やっぱりよそから来られた人は何でここに駐車場があるとに止められんとですかと言う人が結構いらっしゃるんですね。車以外にもやっぱり人が歩くじゃないですか。そうするとやっぱり飛んできて、球が当たってけがということがありますので、ぜひネットを安いのを張っていただけると助かる。よろしくお願いいたします。  また、前回も私言ったんですけど、管理棟の屋根をどうにかしてくれとの要望が再度ありました。急な降雨のときや暑い夏の日影が欲しいとのことでした。甲子園の土と同じ野球場、今後硬式野球は増えてくると思いますので、東京ドームの屋根に使っている中興化成の素材がありますよね、樹脂がですね。あれはすぐ近くに中興の工場がありますので、相談して使っていただければ安くできるんじゃないかと思いますので、よろしくお願いします。  こういう駐車場を生かす方策を考えたり、松浦市の活性化のために硬式野球大会とかの誘致をして活性化に結びつけていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  次へ参ります。  松浦高校普通科地域科学科の今後についてですが、松浦高校の普通科が今後地域科学科に改変となることの啓発が、同窓会長はじめ、関係皆様の努力で大分浸透してきました。MRの車中看板、新聞やテレビでも宣伝されており、また、松高陸上部駅伝大会優勝で都大路4回目の出場という大きな効果もあり、その効果が現れてきたのではないかと思います。  2回目となる現時点での各中学校での進学希望者の動向としては、どのように変わってきているか、分かる範囲でお願いしたいと思います。 17 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  お答えいたします。  議員御説明のとおり、松浦高校地域科学科につきましては、新しい普通科として、これまでの普通科の学びに加えて、これからの人材に求められる課題解決能力を身につけ、大学進学や就職などの進路選択や進路実現に役立つ学びができるといった内容が、市報まつうらをはじめ、各種メディア学校説明会を通して、様々な方々の御支援、御協力の下、詳しく説明されております。  中学生や保護者にも情報が十分に浸透しているということを学校からも聞いているところでございます。  議員お尋ねの、各中学校生徒進学希望者の動向につきましては、各中学校別の人数の公表がされておりませんので、議場でのお答えはちょっと控えさせていただきたいと考えておりますが、市内中学生の動向、傾向ということでお答えをさせていただきたいと思います。  11月に公表されました第2回進路希望調査における市内中学生松浦高校への進学希望者は、第1回の進路希望調査と比べますと、地域科学科で増減なし、商業科で4名の増加となっております。  進路選択が多岐にわたり、私立高校とか県外、市外の高校を選択する生徒が増えてきている中で、松浦高校を選択希望した市内の中学生の数が減少しなかったこと、維持または増加できたこと、このことは、今般の情報発信の成果が一定あったものと評価をしているところでございます。  以上でございます。 18 ◯ 3番(武部周清君)  あまりこういう啓発が思ったほどでもなかったということでございますが、僕もこの前新聞をちょっと見ておりましたら、松浦高校地域科学科となって、80人定員に対して33人の0.41、商業科で40人定員に対して19人、0.47、猶興館は普通科で120人定員に対し、92人の0.77、理数科が40人定員に対し18人、0.45、佐世保西高が240人定員に対し277人の1.15となっているようでございます。  こういう点で、松浦高校としても非常に少ないので、中学校のほうも何とか松浦高校を伸ばしていくために極力勧めていただきたいと思います。  では、次に参ります。  教育問題についてですが、少数地域小学校中学校合同運動会について、以前の定例会で質問いたしておりましたが、松浦市における学校教育は、市民と関係機関との協力と連携の下に教育をつかさどることから、現在の松浦市における過疎化、高齢化、人口減、地域における行事の減少等でコミュニティーの場が年々少なくなり、松浦市の活性化と教育に大きな課題となっていると考えます。  私は毎年、庁内の小中学校の運動会に参加させていただいておりますが、児童生徒の減少で応援もまばらで寂しい限りです。  児童生徒の多い小中学校は別として、少ない学校では、小中合同運動会を開催することによって、幼児から高齢者まで町民一体となって応援に参加でき、楽しい発表会となり、協力体制の構築と町の活性化に結びつくと考えられます。  また、このことは、小中連携の大きな意義もあると確信します。併設校の福島小中学校鷹島小中学校では、合同運動会を実施して盛り上がりがあって喜んでおられました。  今福小中学校では中学校の運動会で、全校生徒が50人を切っておりまして寂しい運動会になっておりますので、小中連携して高齢者、町民ぐるみで一体となり町を盛り上げ、楽しい運動会にすれば、子どもたちも健やかに成長するのではないかと思います。  そういった子どもたちとのコミュニケーションを取りながら、地域で育てる方策を考えていくべきではないかと思います。  各学校の校長先生の考えでということで前回はお答えをいただきましたが、教育委員会も極力こういうことを要請していただいて、地域の盛り上がった運動会にしていただきたいと思いますが、教育長一言よろしいですか。 19 ◯ 教育長(今西誠司君)(登壇)  お答えいたします。  小中学校合同の運動会につきましては、議員御指摘のように、今年度6月、鷹島小中学校合同運動会を実施いたしました。児童生徒数が減少する中、同一校舎、敷地というメリットを生かして実施されており、学校はもとより、保護者や地域の方からもよい評価を得たと聞いております。
     私も実際に見に行きました。そうしますと、小中別々に比べてはるかに多くの声援の中で小中学生がすばらしい運動会を展開していて、本当にうれしく思ったところでございますし、地域間の交流も進んだのではないかなと思います。  ただ、小中学校合同で運動会を開催する場合には、児童生徒の発達段陛を踏まえた指導内容の吟味とか、練習時の移動を含めた安全確保等もございます。小中学校において課題の検討と調整が必要となります。  最終的には、子どもたちにとってのメリット、デメリットを十分に検討し、保護者や地域の理解を得ながら、各小中学校で適切に判断し、可能なところは進めていく、そういうことで指導をしているところでございます。  今後、児童生徒数の減少が予測されますけれども、学校や地域の状況等に合わせて、小中合同の運動会開催について前向きに進めていくよう指導してまいりたいと思います。  以上でございます。(降壇) 20 ◯ 3番(武部周清君)  小学校の校長先生でも聞きますと、やっぱり小学校6年生のリーダーシップが取れなくなるんじゃないかというふうにおっしゃっていましたけれども、これは合同でも小学校は小学校、中学校は中学校でやろうと思えばリーダーシップが取れるようにやれるわけですから、ぜひそういうにぎわいのある運動会を開催していただきたいと思います。  次に、生徒の能力を発揮できる少数地域中学校のクラブ活動について、以前の定例会でも質問いたしましたが、少数地域の中学校の合同クラブを結成して、例えば、調川と今福というような形で合同で結成して、サッカーとか野球とか、先日も山崎議員がおっしゃっていましたけど、子どもたちもよく中学生になったら野球を一生懸命やってプロ野球選手になりたいとか、それから、サッカー選手になりたいとか、よく子どもたちは発表しますけど、そういう子どもたちもサッカーにしろ、野球にしろ望んで学校に行くわけです。  こういった子どもたちが生徒の持つ潜在能力を引き出す場というか、そういった支援も必要ではないかと思います。  大リーグの大谷選手のように、もう本当にすごい潜在能力を持った生徒もいないとは限りません。少数中学校合同によるクラブ活動についてお尋ねいたしますが、先日ちょっと課長に聞きましたら、やっぱり──ちょっと御答弁をお願いします。 21 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  少数地域の小中学校同士の合同チームの編成ということでございますが、現在、子どもの数が減少していく中で、小規模校の学校によっては、現在設置してある部の存続そのもの自体がだんだん厳しくなっている状況でございます。  少人数の複数校による合同チームの編成、これにつきましては、県中体連の複数校合同チームの編成規定という規定がございまして、今年度もその規定にのっとって、市中学校新人大会野球競技では、少人数の2校が一時的に合同チームを編成して出場しております。  今後もこういったケースは増えてくるだろうというふうに予測しているところでございます。  しかしながら、この県中体連が定めております規定では、人数が足りていない学校同士の合同チーム、これは認められているんですけれども、片方のチームが人数が多くて、片方が少ないという、そういった場合、合同チームを編成しても、チームそのものは大会出場ができないという、認められないと、いわゆる補強という形になったんじゃないかというふうな考え方で認められないといった県中体連の規定がございますので、それに抵触しないように合同チームを編成していく必要があると思います。  さらに、合同チームを編成した場合には、県中体連の規定で、土曜、日曜日を含めた日常的な合同練習をしているチーム、練習会場までの送迎方法とか、練習時の事故発生時の安全管理、こういった課題もございます。  こうした課題を解決していくためには、やはり十分な検討を行う必要があろうと考えております。  したがいまして、合同チームの編成、実際にもう行われているんですけれども、簡単にはできないというふうな認識をしておるところでございます。  今後、市の中学校長や市の中体連の意見もしっかりと聞きながら、慎重に対応してまいりたいと考えているところでございます。  以上です。 22 ◯ 3番(武部周清君)  子どもたちは、今お話を聞いた中では、やっぱり少ないところの中学校の場合は、できるかできないかというふうになってきますので、一緒に合同して中体連に出場できないとか、それは別として、やっぱり子どもたちの夢をかなえてあげたいと私は思いますので、今後とも検討していただきたいと思います。よろしくお願いします。  では、次に参ります。  梶谷城の保存整備について何度も取り上げて要望しておりますが、私は公約として地域の皆様から受けた使命でございますので、取り上げていただくまで質問していきたいと思います。  市長と副市長が9月議会の後、梶谷城址に登って、まず、阻害しているすばらしい眺望を最優先に回復したい。梶谷城の石積みは触るべきではないと言われました。私は何はともあれ、眺望を早急に回復していただき、長年風雨により崩れた石垣を補修し、見やすくすべきではないかと思います。  松浦市は歴史と観光のまちをうたっていますが、観光客、市民が集える場所ではありません。ないような状態になっておりますので、例えば、隣接する伊万里市の竹の木場公園の展望所は見事に手入れされておりますが、まずは展望所周りの整備が早急に行われるべきであります。  現在は梶谷城に登る道が地滑りということで通行止めになっておりますが、この地滑りの回復した後は、早急にこの整備をしていただきたいと思いますが、文化財課長、答弁をよろしくお願いします。 23 ◯ 文化財課長(内野 義君)  お答えいたします。  今おっしゃられましたように、現在、8月の豪雨で市道梶谷城線の路面に段差が発生しておりまして、車を乗り入れることができない状況にございます。  眺望回復のための伐採については、現時点では手つかずの状況というところでございます。伐採するとなりますと、かなり大がかりになることが予想されることから、県の指定の文化財でもあるということから許可のおりる範囲内で計画的に伐採に努めたいと考えているところでございます。  梶谷城につきましては、施設を整備するというよりも、やはり景観を維持することに重きを置きたいと考えているところです。計画的な伐採や除草を行いながら、眺望、それから、石垣ですね。この石垣についても、定期的に伐採を行っておりますので、現状見やすい状況にはなっているかとは思うんですが、そういったところも踏まえながら、きちっと管理をしていければと思っているところでございます。 24 ◯ 3番(武部周清君)  その地滑りの補修が早急に行われることを望みまして、できるだけ梶谷城の、まず眺望、それから、石垣の補修。補修って、完全に戻すじゃなくて、崩れたものをちょっと前にあったところに戻すとか、そういう点をきちんとしていただいて、見やすい梶谷城にしていただきたいと思いますが、来年の1月1日、いつも遥拝に梶谷城に登って、皆さん100人ぐらい来られて初日の出を遥拝するんですが、これが今年はまた、あそこの通行止めということで中止になっております。  そういう中止になっておりますので、登りにくくなっておりますが、早急にやっぱり道路まで補修して直していただいて、また元の状態に戻れるように、そして、まず市長が言われたように疎外しているすばらしい眺望を最優先に直していただきたい、回復したいと思います。  次に、史跡松浦党梶谷城跡保存整備基本計画では、平成5年から14年まで、10年間の計画で保存整備を行うという計画が立てられておりました。  平成15年に電源立地交付金事業により駐車場整備事業により、駐車場の舗装、トイレの建設を行っただけで計画の実行がなかった。  当時、県や学識経験者で約3年もかけ、経費もかけてつくり上げた計画をどぶに捨てるということは到底考えられることではありません。  私は後世の子孫のために、松浦市活性化のため、元寇サミットやアンゴルモア、西海一の水軍松浦党の漫画により、今後コロナウイルス収束により訪問客が増加すると考えますので、松浦党の居城梶谷城跡を整備し、観光客を呼び込むチャンスのときと思いますので、数千万円のお金をかけ作成した計画を放っておくことなど決して許されるべきではありません。  課長はこの梶谷城を松浦市のシンボルとも言われております。シンボルと言われるならこのままでよいとは思われないと思いますが、答弁をお願いします。 25 ◯ 文化財課長(内野 義君)  梶谷城の保存整備計画につきましては、以前の答弁でも申し上げましたように、あの中で使える部分は活用するという形で、今現在、計画の策定を行っております文化財保存活用地域計画の中に生かしていきたいと考えているところでございます。 26 ◯ 3番(武部周清君)  この整備保存計画については、文化財の保護法が改正されることを受け、文化財保存活用地域計画の作成中とありましたが、チャンスのときを逃さないように早急に取り組んでいただきたいと思います。  私はボートチケットショップ松浦連絡協議会の委員でもありますが、売上金の1%を環境整備等協力金という名目で市に還元されておりますが、市として3つの基金への積立てをしているとのことでしたが、先日の協議会でこの協力金は地元のために還元しているという回答をいただきましたが、この地元というのはどこなんですかという質問に対して、地元とは今福町ということでありましたので、私は地元である梶谷城の整備に使うというのが、本当の地元ということになりますが、いかがでしょうか。  こういうことで──すみません、答弁はもう時間がありませんので、やめて結構です。  次に参りたいと思います。  次に、つばき荘の運営についてですが、つばき荘については、新たな指定管理者によって改修が行われておるようですので、3月定例会で質問を行った内容について伺います。  補助金は施設改修費用の2分の1、及び上限を7,000万円とし、事業計画書を審査の上、決定されるとのことでしたが、この事業計画審査の上、3月議会で4つの要望として私はお願いしておりました。  まず、施工業者の決定は入札で行われましたか。 27 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  施工業者の決定につきましては、市が事業主体ではなく、指定管理者が事業主体となっております。  現在、詳細な事業計画を詰められている段階であり、現時点で業者が選定されたとの情報はいただいておりませんが、市といたしましては、今回のリニューアル工事に限らず、市内の優先発注や、市内からの優先調達についても協力をお願いしたいと考えております。  以上です。 28 ◯ 3番(武部周清君)  すみません、7,000円じゃなくて、7,000万円も提供するわけですから、この施行業者は松浦市じゃなくても、向こうの相手の指定管理者のところであったとはいえ、この入札や説明会を入札立会いを行って十分に審査して、はっきり自分たちは7,000万円の条件というものをよく事業計画を見てしていただきたいと思いますが、もうやっていないということでしたので、入札参加者は何社で何名ということもこれはしていないということになると思いますが。  しかし、この補助金額を7,000万円出すという、この7,000万円の根拠というのが、あくまでも市民のため、また福島町民のためのつばき荘ですから、極力この点は市のほうで監督していただきたいと思います。  改修工事内容について伺いますが、聞くところによりますと、会議室をゲーム遊戯所にすると聞きましたが、事実ですか、本当ですか。 29 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  新たな指定管理者の提案では、全客室への浴室設置をはじめ、大浴場、家族風呂、特別室等のリニューアルのほか、太陽光発電施設の増設などを考えられており、現在詳細な設計の詰めの作業が行われているところです。  指定管理者側から、特に宿泊利用者への付加価値や魅力向上の一環として、1階のスペースに娯楽施設などを設けることも一つの選択肢であることはお聞きしておりますが、いずれにしましても指定管理者の独自の経営戦略に基づいたリニューアル計画が進められることとなると承知しております。  以上です。 30 ◯ 3番(武部周清君)  主体は指定管理者ということは分かりますけど、7,000万円を提供するとき、例えば、僕が何かそういう施設を造ろうとしたときは、その7,000万円の補助金をもらえば、やっぱりそれなりによく吟味していくべきと思っておりますので、例えば、あくまでもこの事業計画というものを十分に図面とか設計書で確認をしていただいて、自分がやるという、松浦市が7,000万円の補助金をやってやるわけですから、福島町民の要望が多かった宴会室とか会議室、これをなくすということは、住民の同意が必ず得られなければいけないと思いますので、その点をちょっとお聞きしたいと思います。 31 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  指定管理者の基本的な考え方といたしましては、福島町観光宿泊施設及び施設を一体的に管理でき、旅行ニーズの需要予測や民間の技術力、あるいは経営ノウハウや経営戦略の活用、地域資源を活用しながら、地場産業と観光が融合するにぎわいの創出などを図ることを目的としております。  福島区長会でも、事業内容を御説明した折に、宴会室の確保の御要望等がございましたので、指定管理者にも要望の内容はお伝えしております。  ただし、あくまで指定管理者の経営戦略に基づいた判断の下で、運営に必要な機能、施設により、収益を含めた健全なバランスを保っていただくことが基本的な姿であると捉えているところです。  以上でございます。 32 ◯ 3番(武部周清君)  指定管理者の経営戦略ということはもちろん分かりますけど、やっぱり松浦市としては、この住民、いわゆる市民税の7,000万円を提供するわけですから、その福島町民が今までにどうしても、この工事等を行うような会議室、宴会室を造ってくださいということは、当然今までに分かっていることですから、ここに建設検討委員会の基本計画と基本構想を借りてまいりました。  この基本計画の中には、やっぱり平面計画に宴会場、研究室を造るということは当初から言われているんですね。基本構想の現状の分析として、法事等の団体利用も重要な収益分であるとあります。法事等は、福島町民が主と思われますが、つばき荘の基本計画等からして、宴会室をなくすということではなく、むしろ宴会室を広くすることが必要ではないかと思います。  やはり市民税の7,000万円を提供するわけですから、十分にここのところを向こうに示して、建設期間中は極力足を運んで、その宴会室、それから露天風呂、それから温泉の大浴場をちゃんとやっているかどうかということは、これは市民としては要望ですから、ぜひその点はしっかり監督して監視していただきたいと思います。  ぜひここのところの宴会場は監視していただきたいと思います。あくまでも福島住民のためのつばき荘ですから、そこのところはもう忘れないでしっかりと監督していただきたいと思います。よろしくお願いします。 33 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  先ほども課長が御答弁申し上げましたが、この福島町観光宿泊施設、これにつきましては、検討委員会によって計画をされ、地域住民の御意見などを賜りながら、まず造ってきたわけであります。  しかしながら、我々が期待していたような状況になかなか持っていけずに、前指定管理者も随分努力をしていただきましたけれども、なかなか苦戦をしたところでございました。  そういった中で当初、指定管理料を支払わないということでこの指定管理を委ねておりましたけれども、年間1,600万円という指定管理料を複数年にわたってお支払いをしてきました。これも市民の税金であります。こういったことを引き続き続けることはできないということから、指定管理料は払わないということを前提に新たな指定管理者を募集したわけであります。  その目的は、この福島町観光宿泊施設及び施設を一体的に管理でき、旅行ニーズの需要予測や民間の技術力、あるいは経営ノウハウや経営戦略の利用、それらの活用、地域資源を活用しながら地場産業と観光が融合するにぎわいの創出などを図る。このにぎわいの創出を図ることで、福島地域をはじめ、松浦市全体を活性化したい、その役割をこの新たな指定管理者に担っていただきたいということで取り組んでいるところでありまして、やはりそのためには、その事業者のノウハウを生かして、経営戦略に基づいてやっていただくことが何より大切だと思っています。  今後、指定管理料を払わないためにも、そのような取組をしていく。そのために、当初7,000万円を上限とする補助金を出すわけであります。ですから、当然福島町の皆様方の思いがあるということは十分承知しておりますけれども、これまでのような対応ができないということで、新たな指定管理者を募り、今の状況になっているわけでございますので、この点はぜひ御理解を賜りたいと思っております。(降壇) 34 ◯ 3番(武部周清君)  ただ単に営利が目的であるようなつばき荘だったら、僕はもう松浦市で持っておく必要はないと思うんですよ。売っ払ったほうがいいと思う。やはり福島住民のためにこの宴会室とか利用できるようなつばき荘であったればこそのつばき荘ですから、ぜひともこういうところは認識を新たにしていただきたいと思いますし、今後そういうところをはっきり相手の指定管理者に伝えていただきたいと思います。  私はつばき荘にゲーム室とか遊戯場を造って集客するなと、しては困るということを言っているわけじゃなくて、あくまでも宴会室をつぶしてまでそういうゲーム室を造るということに対しては絶対に許せないと私は思います。  こういう営利上の方は、例えば、松浦市が10年間の契約でしたとして、以前モンゴル村にバイオパークが来ていたときに、これは二、三年して、これはもうからないということだったら、もうすぐ逃げていかれます。こういうことがないように、あくまでも松浦市としては保証、10年間はちゃんとやっていただきたいという保証というのをはっきりして向こうに、指定管理者に伝えていただきたい、契約を取っていただきたいと思います。  ちょっと最後になりましたけど、つばき荘において、つばき荘の内容については、建設検討委員会が決定したと答弁されましたが、先日電話いただきましたので、建設検討委員会の名誉のために申し上げますが、建設検討委員会はつばき荘の基本構想、基本計画をまとめ、プロポーザルに資料として配布され、その基本構想を基に提案がなされています。  そしてプロポーザルは行政4人と建設検討委員会3人、計7名で審査が行われ、設計者が決定されています。したがって、その後は、プロポーザルの趣旨から選定された設計者が提案に沿って設計を行ったものである。このことからして、つばき荘の内容については、審査委員会が決定したものです。  行政は建設検討委員会に責任を負わせる発言は厳に慎んでいただきたいと思います。私、電話いただきましたので、そこのところだけは十分にお伝えしたいと思います。よろしくお願いします。 35 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  本年3月の一般質問では、議員の御質問に対して、つばき荘建設検討委員会においての施設の規模や内容などを協議していただきまして、基本構想、基本計画を決定しております。  その後、設計業者が決まった後にマーケティング調査などの結果も踏まえて設計案について協議を重ね、最終的な実施設計が出来上がっておりますので、設備内容や、その規模についても、その建設検討委員会の中で協議検討されて決定されたものであるというふうに今認識しておりますと3月議会で答弁しております。  あくまで、建設検討委員会では、基本構想や基本計画の策定に向けた協議を重ねており、設計業者については、業者選定委員会でのプロポーザルによって選定されたという認識でお答えをしたものです。  以上でございます。 36 ◯ 3番(武部周清君)  ちょっと時間が全くなくなってきましたので、その次の今福の浜ノ脇土砂崩れの復旧工事の進捗状況、不老山の復旧工事の進捗状況について時間の許す限りお願いいたしたいと思います。 37 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  令和元年8月に発生しました今福町浜ノ脇地区の地滑り災害につきましては、令和2年9月16日から令和4年10月31日までの約2年間の契約工期で災害復旧工事を進めております。
     これまでに主な工事といたしまして、地滑り頭部土砂の撤去、地滑りを抑制するくい打ち工事、幹線排水路工事などを終え、現在、頂部滑落部ののり面保護と地滑りを抑止するアンカー工の施工が進められております。  11月末時点での目標進捗率の56%に対して、実施進捗率54%と、ほぼ計画どおりの進捗が図られている状況です。  今後の予定としましては、地下水の排除を行う水抜きボーリング工を実施することで、全ての地滑り対策工事が完成する見込みとなっております。  また、令和4年度からは本格的な道路復旧に着手し、契約工期の令和4年10月末日までには、全ての復旧工事が完成する予定でございます。  続きまして、不老山の復旧工事ですけれども、本年10月の完成を目指して工事が進められておりましたけれども、8月の豪雨により整備されたのり面構造物の一部で、幅30メートル、長さ4Oメートルの崩壊が発生しております。  被災直後から土砂の流れ出しや落石を防止する仮設応急工事が行われておりましたけれども、現在応急対策工事が……(時間切れ)    (武部議員 一般質問席 降壇) 38 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上をもちまして武部周清議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午前11時1分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午前11時15分 再開 39 ◯ 議長(久枝邦彦君)  再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  ここで武部周清議員より発言の申出があっておりますので、許可いたします。 40 ◯ 3番(武部周清君)  先ほど一般質問の冒頭にありました長崎県高等学校の73回は73回なんですが、全国大会は「72回」でございました。市長に対して間違っておりましたという発言をしましたので、ここで訂正をさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。 41 ◯ 議長(久枝邦彦君)  それでは、質問順位に従い、5番・川下議員の登壇を願います。  (川下議員 一般質問席 登壇)(拍手) 42 ◯ 5番(川下高広君)  おはようございます。新風・公明クラブの川下高広です。通算32回目の一般質問となります。今回も市民の皆様にとって松浦市が希望のまち、住みよいまちとなることを願って質問をいたします。  それでは、通告に従いまして質問をいたします。  1項目め、子宮頸がんワクチンについて。  東京新聞のウェブサイトの記事を読みます。2011年11月12日の記事です。「子宮頸がんの主因となるヒトパピローマウイルス(HPV)感染を防ぐワクチン接種について、厚生労働省の専門部会は12日、接種を国が促す「積極的勧奨」の再開を決定した。厚労省は近く勧奨を正式再開する。同ワクチンは副反応が疑われる症状が報告され、2013年6月以降、勧奨が控えられていたが、部会は国内外からの研究から有効性と安全性を認めた。」、「HPVワクチンは13年4月に定期接種となったが、接種後に慢性疲労や歩行困難などの報告が相次ぎ、2カ月で勧奨が停止した。その後接種率は1%前後で推移しており、海外と比べて低い。」。  記事には幾つかの国のHPVワクチンを接種した女性の割合が示されております。カナダは83%、イギリスは82%、イタリアは67%、アメリカは55%、ドイツは31%、それに対しまして日本は0.8%となっております。これは2018年のデータとのことです。  「安全性について、2015年に名古屋市は15~21歳の約3万人を調査。「すぐ疲れる」「ふつうに歩けなくなった」など24の症状についての経験や時期を聞き取りした結果、ワクチン接種の有無による差は見られなかった。また今月発表された英国の研究チームによる追跡調査で、12~13歳でワクチンを打った群は、未接種群に比べて子宮頸がんの発生率が87%低く、予防効果が示された。専門部会はこうした研究から、「有効性のエビデンス(証拠)が確認され、安全性も特段の懸念がない」とし、「積極的勧奨の差し控え終了が妥当」と結論づけた。」とあります。  では、この国の積極的勧奨を差し控えにより接種機会を逃した年代はどの年代かといいますと、同じく東京新聞のウェブ版の記事によれば、「分科会では、対象者は最も幅広い9学年分とするのが適切だという意見が多数を占めた。1997~2005年度に生まれた女性が該当する。」と書かれています。その学年の方たちに厚労省は無料接種できるように方針を固めたようです。  お尋ねします。松浦市としても国の方針に従い、該当する年代の女性に無料接種すると思われますが、定期接種という枠組みではないとは思いますが、どのような取組となるのでしょうか。また、費用負担の面など説明をお願いいたします。 43 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  現在、子宮頸がん予防ワクチンの定期接種の対象年齢というのは、小学6年生から高校1年生相当の女子であり、個別通知によって積極的勧奨を行っております。費用といたしましては、1人当たり3回接種で4万7,160円を負担しております。  予防接種に係る費用負担につきましては予防接種法で定められておりまして、定期接種の費用というのは市町村が支弁するということになっておりますので、HPVワクチンの接種につきましても、定期接種の対象者であれば、かかる費用につきましては市の負担ということでございます。  国は来年4月から積極的勧奨が中止された間に機会を逃した人が無料接種できるように検討しているということですけれども、任意接種としての取扱いになるのか、定期接種ということで取り扱うのか、対象者の詳細とか費用負担など具体的なことは決まっておりません。市としましては、国の方針に沿って準備を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 44 ◯ 5番(川下高広君)  今、課長の答弁の中で、現在、積極的勧奨をしていますという発言があったと思うんですが、していますかね。定期接種には間違いないので、案内はしていると思うんですが、積極的勧奨をしているという状況でしょうか、確認です。 45 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  11月に積極的勧奨をするようにとなっておりましたので、対象者には個別の通知をいたしております。  以上です。 46 ◯ 5番(川下高広君)  分かりました。速やかに動いてくださっているということですね。  対象者の話なんですけれども、当時松浦市に住んでいても、今は市外に住んでおられる方もいると思います。恐らく各自治体がお住まいの該当する年代の方へ御案内を送って接種していただくという形になるんだろうなというふうに私は想像しているところですが、素朴な疑問であります。この効果があるのかということなんですが、ここで子宮頸がんワクチンについて、ちょっとおさらいをしたいと思います。  子宮頸がんは子宮の出口付近にできるがんで、そのほとんどはHPVと呼ばれるウイルスに持続的に感染することで発症します。日本では20代から40代を中心に患者数が増えて、厚生労働省によりますと、毎年およそ1万1,000人の女性が子宮頸がんになり、およそ2,800人が亡くなっています。HPVは女性の50%以上が生涯で一度は感染すると推定されていて、主に性交渉によって感染するため、予防のためには性交渉を経験する前にワクチン接種をすることが最も有効ですとあります。  対象として適正なのは性交渉を経験する前だと言われております。その観点からすると、接種を実施しても効果の期待度は薄いかもしれないとも思いますが、効果についてどのように見ておられますか。 47 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  国は、HPVワクチンの積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した人の対応、これをキャッチアップ接種と呼びますけれども、このキャッチアップ接種について検討しておりまして、分科会の専門家の意見としましては、勧奨できなかった人たちには公平に機会を設けるべきで、対象者は最も広い9学年分とするのが適切だという意見が多数を占め、そして、年齢による効果の違いに関する十分な情報提供を求める声もあるようです。  先ほど議員が御紹介されたように、分科会では、このキャッチアップ接種の効果の有効性や安全性について検討がなされております。HPVワクチンは、定期接種の対象年齢以上の世代に接種した場合であっても一定程度の予防効果が期待できるということ、それから、性交経験によるHPV感染によってワクチンの予防効果が減少するということ、また、安全性については、定期接種の対象年齢以上の世代への接種においても明らかな懸念は示されていないこと、こういうことが報告をされております。  市としましては、効果を判断するということではなく、国の専門家による分科会で出された結果というのを市民にお伝えしていくというスタンスでおります。  以上です。 48 ◯ 5番(川下高広君)  分かりました。特に公平に機会を与えるということが一番強いのかなというふうに思いました。  今回、この件の大項目を扱ったのはそうした効果に対する疑問からで、効果イコール市民の命だと私は思っているんです。本当に市民の命を守る観点からすれば、ワクチン接種もしてもらい、なおかつ、しっかりがん検診を受けていただくということが本当の意味でのその年代へのフォローになるのではないかというふうに思っておりますので、そのことについて市はどのように思われますか、また、どのような取組をしていこうと考えておられますか。 49 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  まず、子育て・こども課の現在の取組ということでございますが、国の指示に従って接種対象者に対し個別に情報提供を行っており、現在、例年と比較して接種率が伸びてきているという状況でございます。  また、ワクチン接種の案内に併せまして、子宮頸がんに関する資料も個別通知をいたしております。対象者以外の方々に対しても、ホームページへの資料掲載や個別相談によって対応をいたしております。  その資料の内容としましては、ワクチンの接種の効果、子宮頸がんの現状、がんになる仕組みや治療、子宮頸がんの検診についてなど、あなたと関係のあるがんがありますとして、児童生徒にも分かりやすい内容で伝えております。  今後もHPVワクチンで感染を予防するとともに、検診でがんを早期発見できるよう機会を捉えて定期接種の重要性というものを伝えていきたいと考えております。  以上です。 50 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  子宮頸がんの検診についてお答えいたします。  子宮頸がん検診につきましては、健康増進法に基づき、20歳以上の女性を対象に集団健診及び個別健診で実施しております。国の指針においては、子宮頸がん検診は2年に1回の検診を推奨しておりますが、本市においては毎年検診が受けられる体制を取っております。  また、近隣市町の婦人科医院に協力をお願いいたしまして、市内1か所、近隣市町15か所で個別検診を実施し、受診しやすい体制を図っております。子宮頸がんワクチンの接種機会を損失された方に限らず、20歳以上の方に子宮頸がん検診の受診勧奨に努めているところでございます。  以上です。 51 ◯ 5番(川下高広君)  答弁ありがとうございました。  この設問の入り口が、そうやって子宮頸がんワクチンの機会を損失した方からのフォローというふうな入り方をしましたけれども、課長おっしゃったように、とにかく対象者は全ての方に受けていただきたいという気持ちを持っております。  NHK首都圏ナビというサイトがあります。その記事によりますと、大阪大学の研究グループは、無料で接種できる年代を過ぎた2000年度から2004年度までに生まれた現在16歳から21歳までの女性のうち、およそ260万人が無料接種の機会を逃したと分析している。この年代の女性のおよそ7割がワクチンを接種していたら、子宮頸がんになる人をどれだけ減らせたかを試算したところ、ワクチンで子宮頸がんの発症を60%防ぐとした場合、将来子宮頸がんになる人を2万2,000人減らすことができ、5,500人が子宮頸がんで亡くなるのを避けられたというふうな分析をしております。  そこで、お尋ねします。この20代女性の子宮頸がん検診の受診率はいかがでしょうか。 52 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  20代の検診の受診率でございますけれども、資料があります。令和元年度759人に対しまして30人、4%、それから、令和2年度767人の対象者に対して23人、3%、令和3年度、これは11月末現在でございますけれども、763人の対象者に対して20人、2.6%という結果でございます。  ただいま申し上げました数値につきましては、市が実施しております子宮頸がん検診での受診率でございまして、職域等で子宮頸がん検査等の受診者は含まれておりません。  以上です。 53 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございます。  令和2年度、令和3年度が令和元年度より少ないのは、例えば、コロナウイルスの対策も関係あるのかなというふうに思っております。  これは全国のデータになるんですが、国立がん研究センターのデータによると、2010年から2019年までの3か年ごとの子宮頸がん、子宮体がんの受診率は微増傾向になっております。それでも全国的には43%程度だというふうなデータが出ておりました。  この件は、非常に私は重要だと思っております。決して高いとは言えないこの受診率なんですけれども、その要因というのは、市としては何か分析されていますか。これは通告していませんので、答えられる範囲で。 54 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  全体的に子宮頸がん検診につきましては低い傾向がございまして、全体では元年度が15.1%で、それなりに検診は受けていただいておるんですけれども、やはりここ最近は先ほど申されましたとおり、コロナの感染状況、そういうことで集団健診のほうを中止したり、延期したりとか、そういうことでなかなか受診率が伸びていないのかなというふうに考えておりますし、あとやはり検診自体が女性特有の検診であるというところでございまして、私のほうもその辺の影響もあられるのかなというふうには考えているところでございます。 55 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございます。  そうですね、受診を控えるというか、そういうところは、ちょっと僕も思い切り女性の方に真剣にいろいろ教えを請うてきました。すごくこちらが真剣に聞いてきましたので、すごく真剣に答えてくださいました。中には女性特有のがんを一人で幾つも抱えられている方がいまして、任せろと、全部情報を教えるからということで、事細かに本当にいろいろ教えてくださいました。また、どういったのが恥ずかしいんだとか、そういうところも教えてくださいました。お一人だけじゃなく、何人か知り合いの方に聞いてきたんですけれども、女性特有のがんの検診、やっぱり何歳になっても恥ずかしいんですよということは皆さん共通されていました。  そういったところも受診率に関わってくると思いましたので、その方にお聞きしたことを簡単にまとめますと──かなり詳しく教えていただいたんですが、ここでは簡単な表現でさせていただきます。  医療機関によって部屋の明るさとか、あと広さ、それから、他人の存在の有無、目線とかですね、それとか受診の際の姿勢、そういったところで何か違いがあって、気持ちの負担というのがやっぱり違うよということは言われていました。なので、そういった情報を対象者の方にも、何か医療機関によって違うよとか、そういったちょっとヒントになるようなことを言っていただけると受診率の向上、ひいては市民の命を守ることにつながるんじゃないかなと思いますので、そのあたりについて、女性が受診しやすい体制づくりをしてほしいと思いますので、市の考えのほうをお願いいたします。 56 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  がん検診に関しまして、特に女性特有のがん検診のほうの受診者数を増やしていくかということでございますけれども、新たに20歳になられる女性につきましては、子宮頸がん検診を無料で受けられるクーポン券と検診手帳を送付しまして、受診のきっかけになるような意識向上を図っておるところでございます。  今後、先ほど議員申されましたいろいろな女性の御意見があるということでございますので、その辺をもう少し後ほど聞かせていただいて、受診勧奨、どうしたら受診率が上がっていくかというところで検討させていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 57 ◯ 5番(川下高広君)  後ほどですね。  では、市長に伺います。  積極的勧奨の再開について、国と歩幅を合わせて来年度より行っていただけると思うんですが、そのアナウンスについては、文字どおり積極的に行っていただきたいと思っております。また、繰り返しますが、機会を失った方たちへのフォロー、そして、これから対象となっていく方たちへの取組について、市長のお考えをお願いいたします。 58 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  子宮頸がんの予防につきましては、HPVワクチンの接種に併せて、がん検診を受診することが重要であるということは承知いたしております。  国において、HPVワクチンの積極的な勧奨の取扱いについて議論が行われ、11月26日にはHPVワクチンの定期接種の積極的な勧奨を控えている状態を終了させるという結論が出されました。また、キャッチアップ接種につきましても、来年度当初からの実施を視野に有効性や安全性について議論が開始されておりますので、その議論がまとまり次第、具体的な制度概要が示されることと思われます。  市といたしましては、引き続きこれらの議論を注視し、国の方針に沿って適切に対応してまいりたいと考えており、積極的な勧奨を控えたことにより接種の機会を逃した方につきましては、個別に通知を送るなど確実に情報を届けられるよう取り組んでまいります。(降壇) 59 ◯ 5番(川下高広君)  よろしくお願いします。
     では、2番目の項目に行きます。  松浦高校支援についてお尋ねします。  現在の支援内容と支援の目的について、簡潔にお願いします。 60 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)  松浦高校への支援内容と支援の目的についてお答えいたします。  支援の内容で主なものを申し上げますと、まず、生徒確保支援事業におきまして、下宿費補助、それから、航路通学費補助を行っております。また、進学及び就職支援事業におきまして、模擬試験、就職模擬試験、資格試験等の受験料と補習受講費の一部補助を行っております。そのほか、地域連携及び魅力発信事業、部活動強化対策事業、「まつナビ」などキャリア教育支援などを実施いたしております。  次に、支援の目的でございますが、市内唯一の高等学校である松浦高校の存続に向けまして、松浦高校に進学する生徒の保護者の負担軽減を図ること、また、課題解決学習など松浦高校の魅力向上の取組を支援することで、松浦高校の生徒を確保するとともに、松浦高校を卒業した後に松浦に貢献できる人材として松浦への還流を促進するということを目的といたしております。 61 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございます。  当初は経済的な負担を軽減というのが大きな柱でしたけれども、その後、やはり高校自体の魅力がないといけない、魅力化について支えていこうということで、魅力化を強化する支援がなされていたというふうに認識をしております。  先ほど御答弁の中にもあったんですが、松浦高校の最新のパンフレットを見ますと、その何ページ目かに松浦市から支援をいただいておりますというページがありました。そこに郷土愛を醸成するとともに、卒業後の定着や還流につなげることを目的として、松浦高校と一緒になって松浦市も生徒を応援していきますと書いてあります。  1点気になるのが、卒業後の定着、それから、還流というのはどういった意味なのでしょうか。地元に残ったりとか、帰ってくることを生徒たちに期待した支援かなというイメージがあります。どちらかというと、高校は巣立つ人を育成していく場ですから、自分のやりたい道を見つけて、そこに向けて羽ばたくことができる人材を育成していく大切なところだと思いますので、そこと松浦高校の存続を併せて支援していただきたいと思うんですが、この定着、還流についての御説明とかをお願いしたいと思います。 62 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)  定着、還流という言葉ですけれども、これは地元に残ってもらうこと、また、市外に進学後、将来松浦に帰ってきてもらうという意味だけではなくて、市外に出た後も松浦市を様々な形で応援してもらうという意味も含まれております。  松浦高校の生徒が「まつナビ」などの支援を通じて地域を知り、地域の人と触れ合うことによって郷土愛が育まれ、地域を担う人材として地元に残る選択をしていただくということは、私どもとしてももちろん期待をしているところなんですけれども、議員がおっしゃるように、高校の学びを通して生徒一人一人が自分の希望する進路を実現できるという、そういった部分も大切な視点であると考えております。 63 ◯ 5番(川下高広君)  分かりました。松浦高校を出られた子だけじゃなく、松浦の子どもたちも本当に世界を相手にグローバルに活躍されている方もいらっしゃいます。そういった子を育てる学校であっていただきたいなと思っていますし、そういった支援をしていきたいと思っています。  また、課長が言われたように、本人が希望するところに進めるようなところを支援していく、そういった学校になっていただければと思っております。そういった学校であっていただきたいとも思っております。  今回の質問の大項目として上げた理由としまして、松浦高校の支援の在り方について考えていきたいと思っているからであります。松浦高校の支援は、より松高の魅力向上に寄与するものであることが大切だと思っております。  まず、イメージ戦略も大事ではないかと思っておりまして、ちょっとお尋ねをするわけですけれども、市内中学生から松浦高校が何番目に多く選ばれているか、ちょっとお聞きしてみたいと思っています。  今、高校はいろんなところに進学していますので、全部答えていただくと時間がもったいないので、トップスリーをお答えいただければと思います。 64 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  過去3年間の状況について経過をお知らせします。  平成30年度からですが、市内中学校の多い順に申し上げますと、松浦高校が1番、その次が鹿町工業、3番目が北松農業、令和元年度は松浦高校が1番、続いて鹿町工業、3番目が九州文化学園、令和2年度は第1位が松浦高校、第2位が鹿町工業、第3位が九州文化学園。  ちなみに普通科だけを比較しますと、平成30年度は1番が松浦高校、2番目が猶興館、3番目が佐世保西高、令和元年度は1番が松浦高校、2番が佐世保西高、3番目が敬徳高校、令和2年度は1番目が松浦高校、続いて佐世保西高、3番目が西海学園となっておりました。  以上です。 65 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございます。  ということは、客観的事実からいうと、松浦高校が一番選ばれているということが言えるということですね。そういったこともしっかり訴えていくことは大事じゃないかと思います。やっぱりイメージというのはすごく大事です。こういったイメージ戦略が松高に進学するというか、子どもたちが目を向ける、そういったことにつながっていくんじゃないかと思いますので、その件について市の取組はどうでしょうか。 66 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)  先ほど学校教育課長が答弁いたしましたように、これまでの実績を見ましても、市内の中学生に進学先として一番選ばれているのが地元の松浦高校でございます。  昨年度の松浦高校卒業生の進路状況を見ますと、国公立大学の受験者については、他の進学校と同じぐらいの合格率となっております。また、大学、短大、専門学校などを受験した生徒の進学率、それから、就職希望者の就職率、こういったものは第1希望、第2希望などを含めますと100%と伺っております。このような進路実現率についても、高校側にもっとPRをお願いしたいと思っておりますし、市としてもそのPRに対しての協力は行ってまいりたいと考えております。 67 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございます。国公立は、パーセンテージでは負けていないということですね。ぜひ松浦高校にもそういったところをしっかりPRしていただきたいなと思っております。  この件に関しては、特にお金がかかる問題でもないので、すぐ取り組める問題ですから、松浦高校にも、そして、松浦市のほうにもしっかりお願いしていきたいと思っております。  次に、これは新しい部活と言っていいのか、自分もちょっと迷っているんですが、勉部、お勉強する部ですね。  今、松浦高校は全員部活制だと聞いております。そのままそうやって創設、新設してもいいんですが、理想は全員部活制というのをちょっと改めて、勉強に集中したい子は勉部に入る、そういったフォローしてほしい生徒が入るというのも提案をしたいなと思っているんですが、これは結構高校も絡んでくる話ですし、また、通告もしておりませんので、今、こういった考えがありますよというのを述べておく程度なんですけれども、本来の質問をいたします。  松高支援について、高校との連携を本当に密に取っていただきたいなというふうに思っております。取っておられるんだろうと思いますが、これまでの支援の仕方を根っこから変えるぐらいの、市内の生徒さんたちがパーセンテージ的には一番選ばれている学校ではありましたけれども、実際に生徒数が減っているのは客観的事実ですので、そういう生徒たちに選ばれるような、親御さんも行かせたいなと思われるような、そういった支援の仕方であるべきだと私は思っております。  今現在、私はPTA会長として校長先生とお話をする機会がたくさんございます。その中で感じるのは、学校としては放課後に学習支援をしてくれる人材を欲しがっているのではないかということです。授業の後にその生徒の学習進度に合わせたフォローアップ学習、これは学力向上が期待できる上、こういった取組をしているというのは、市民の皆さんから見ても松高に対する期待値が上がりやすいんじゃないかなと思っております。つまり、アピール力が上がるのではないかということですね。  この放課後学習は、例えば、先ほどの勉部をはめ込んでもいいかなというふうに思っているんですが、そこで2点伺います。  1つは、高校との連携を密にしっかりやっていただきたいということと、2つ目は放課後のフォローアップ学習に、いわゆる勉部と仮称しますが、市内人材を見つけて活用することはできないか、お尋ねいたします。 68 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)  これまでも松浦高校とは緊密に連携を取りまして、授業費の支援のみならず、「まつナビ」の職員派遣など人的支援も行ってきたところでございます。このことにつきましては、引き続き連携を密に行っていきたいと思っております。  また、御提案の学習支援員の配置ということですけれども、これは県立高校でございますので、その人材を市が雇用するということは困難なんですが、学校とPTAが協議をされて、例えば、今、部活動としての勉部ですか、そういったことでおっしゃいましたけれども、そういったところで授業を構築されるということであれば、現在の支援メニュー、それから、事業費枠の中で対応できるかどうか、検討できるのではないかと思っております。 69 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございます。  では、市長に伺います。  これからの支援の在り方について、市長の考えをお尋ねいたします。 70 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  松浦高校の支援につきましては、これまで1学年120人の定員の3学年分として1,500万円を目安に支援をしてまいりました。松浦市の厳しい財政状況を改善するため、現在も一般財源の圧縮や地方債の新規発生の抑制に取り組んでいるということについては、昨日の谷口議員の質問でもお答えしたとおり、市の財政状況は厳しいことから、やはり生徒数の実績等を踏まえますと、令和4年度当初予算においては若干の削減をせざるを得ないと、このように考えております。  しかしながら、令和4年度からは進路実現のための支援が手厚くなるような配分を見直す予定としております。また、令和4年度は現在の支援における計画期間の最終年度となりますので、今後、より効果的な支援の在り方がないか、引き続き検討をしてまいりたいと思います。その検討に当たっては、学校側とも十分連携を取りながら必要な施策を実現してまいりたいと考えております。(降壇) 71 ◯ 5番(川下高広君)  どうぞよろしくお願いいたします。  では、3つ目の項目です。高齢者の見守りシステムについて。  全国的にも高齢者のお独り暮らしが増えています。また、孤独死、孤立死も増加傾向にあり、本市においても数か月前、お亡くなりになっているところを後日発見されるという悲しいことがありました。高齢者の生活の異変を発見する仕組みが必要と思い、現状と対策についてお伺いしたく、質問項目といたしました。  お尋ねいたします。  現在の市の取組の見守りシステムの現状についてと、取組によってどのような成果があったか、お答えをお願いします。 72 ◯ 長寿介護課長(荒木典子君)  お答えいたします。  高齢者の見守りに関しましては、まず関係機関で構成する地域ケア会議で、市内で起こった孤独死の事例の検証を行いました。その結果、高齢者や障害者、子どもたちを地域全体で見守る仕組みが必要であるとの共通認識に至り、平成29年度に地域見守りネットワーク協議会が発足をしました。協議会の構成機関は、民生委員・児童委員協議会、社会福祉協議会、老人クラブ連合会等の関係団体や警察、消防などの行政関係者のほか、新聞販売店、郵便局、宅配業者、コンビニエンスストア、銀行など20の民間事業者と協定を結び、全体で33団体の重層的な見守り体制となっております。協力事業者においては、日常の業務の中で無理のない範囲での見守りや声かけを行っていただいております。  令和元年度からは、認知症高齢者の増加を踏まえ、同協議会主催による行方不明高齢者捜索模擬訓練も実施をしております。また、虚弱な独居高齢者に対しては、安否確認や緊急時の連絡手段として緊急通報装置を貸与しており、現在、93世帯で利用されております。  具体的な成果についてなんですけれども、具体的な事例としては、協力事業者が訪問した際に生汗をかいている高齢者に対し、異変を感じて消防に通報されたことがありました。この方は脱水症状を起こしておられ、心筋梗塞一歩手前の状態でしたが、一命を取り留めることができました。また、宅配事業者が独り暮らしの高齢者のお宅を訪れた際に、前回配達した分の弁当がそのままになっているということに気づき、通報を受けた長寿介護課の職員が状況確認を行ったところ、動けなくなっている高齢者を発見しました。救急搬送にて入院となられましたが、その後回復され、現在は元気でお過ごしになっておられます。  緊急通報装置は、利用者が救助を必要とするときにペンダントのボタンを押すことで安全センターへ通知され、あらかじめ登録した協力者や消防署等へ通報される仕組みです。昨年度、救急搬送されたケースが11件、今年度は2件となっております。  以上です。 73 ◯ 5番(川下高広君)  成果もありがとうございます。何か効果がはっきり出ているなという印象がありますね。また、お年寄りさんだけじゃなく、子どもさんたちもそういうネットワークで見守っていただいているということで、大変ありがたく思います。そういった地域の人と人同士が、また、いろんな業種が多重に地域を見守っているというのはとてもすてきなことだと思いますし、ありがたいことだと思っております。  その一方で、弱点という言い方をしたらちょっとあれなんですけれども、そういった見守りもリアルタイム性に欠けるところが、隙間がどうしてもあって、即座に気づくことが難しい場合があります。その分を、例えば、見守り電気などICT活用で24時間見守りを補う動きが全国的には既に起きていると思うんですけれども、松浦市でも紹介であったりとか、勉強会で調べたりとか、そういうのはあっていると思うんですが、どういったものがありますでしょうか。 74 ◯ 長寿介護課長(荒木典子君)  お答えします。  地域見守りネットワーク協議会に協力事業者として参加されている方の中でも、協力事業者独自の見守りサービスについて情報提供をその機関から受けております。  特にICTを活用したものにつきましては、IoT電球を活用して、点灯、消灯の動きがない場合に事前に設定した通知先へ異常を通知するようなサービスがあります。県のホームページにもICT、IoTを活用したサービスを13事業者が提案したものが掲載をされていると承知しております。  以上です。 75 ◯ 5番(川下高広君)  県のホームページにも載っているよということでしたけれども、そういうサービスを高齢者本人、あるいは御家族に周知していく方法として、市のほうも相談機関の窓口となっていくのも、また、そういった必要性もあるんじゃないかと思いますが、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。 76 ◯ 長寿介護課長(荒木典子君)  現在、年1回、地域見守りネットワーク協議会という会議を行っております。常に情報提供とか情報交換を行っておりますが、そのような中で様々な見守りサービスについては、見守りを要する方やその御家族が自由に選択できるように、同協議会においてサービスの概要一覧を作成し、窓口で配布するなど市民へ広く情報提供を行っていきたいと考えております。  以上です。 77 ◯ 5番(川下高広君)  では、市長に伺います。  例えば、今の見守り電気とか、そういったものに対して助成金を出す自治体もあるみたいなんですけれども、その件を含めて、市長には市内でこういう孤立死、孤独死の方を出さないような取組を市長の思いとして言っていただきたいと思っているんですよね。もちろん、こればかりはゼロとか、一人でも出たら市長が悪いんだという話ではなくて、市民の命を守るということで孤独死を出さない、そういった市長の思いをお答えいただければと思っております。 78 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  今後、見守りが必要な高齢者等が増加することが予想される中において、第2次総合計画に掲げます「安心、幸せのまち」を実現するため、見守り体制を充実させることは非常に重要であると考えております。  議員がおっしゃっているとおり、地域のつながりがとても大切だというふうに考えておりまして、様々な機器を効果的に活用していただいた上で、家族が離れて暮らしておられる方の場合などはその御近所同士が声をかけ合えるような関係性を築いていただけることが大切であると、このように考えております。そのことで結果的に孤独死を出さないことにもつながると、このように考えておりますので、行政といたしましても、そのような地域づくりに向けて取り組んでまいります。また、議員各位におかれましても、そのような関係づくりにお力添えを賜りたいと、このように思います。(降壇) 79 ◯ 5番(川下高広君)  市長がそういった思いでいていただけるというのは大変ありがたく思います。  では、最後の項目に行きます。  4番目、光ファイバー網整備のその後の活用等について。  高速通信網のインフラ整備、いわゆる光ファイバー網の整備、議員となって2年目の平成27年9月議会にて情報インフラ整備というタイトルで質問をし、松浦市内全域に光ファイバーの高速通信網を整備することの重要性を訴えさせていただきました。その後、光ファイバー網の整備について5回目の質問となる平成29年3月議会にて、当時の友広市長が光ファイバー網の整備について実施することを表明、その事業は友田市長へと継承され、昨年4月、旧松浦地区が開通、本年4月、福島地区、鷹島地区が開通しました。私にとっても、2期8年の議員活動の中で最も大きな事業でありましたが、何より松浦市が他の自治体と企業誘致競争ができる土俵に立てたこと、以前は志佐町と調川の一部しか開通していなかった通信網の地域間格差を是正できたこと、年齢を問わず、本人の気持ち次第で自宅でも山の中でも世界を相手に商売ができるような環境になったことをうれしく思います。また、接続を開始した方からも、快適に動画を見られることや、ユーチューブを発信できるようになったことなど喜びの声を聞くことができ、うれしく思います。  想定外のことで、この事業がスムーズにできてよかったなと思うことがありました。それはコロナの影響によりリモートワーク、リモート授業となった時期があり、それに松浦市も全国に遅れることなく対応できたことです。スムーズな前市長と現市長の連携で事業を推進された友広前市長、友田市長には感謝をいたします。  友田市長に伺います。コロナ禍となり、リモートワーク、リモート授業などで高速通信網の整備の意義は大きかったと感じます。また、情報格差も是正されました。設置を実施した市長としては、この整備の効果についてどのように感じておられますでしょうか。 80 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  光インターネットサービスの利用が可能となったことによりまして、たくさんの市民の皆様に超高速のインターネット通信を御利用いただいております。都市部との情報通信格差が是正され、映像コンテンツをはじめとする様々なインターネットのコンテンツの利用が可能となり、コロナ禍においては対面での会話に代わり、ウェブ会議アプリを使って、大きな画面で、高画質の画像でコミュニケーションを図っていただくことができたり、テレワークが行えたりと、感染拡大防止が求められるタイミングで生活や仕事面での利便性が向上したのではないかと考えております。  今後に期待されるものとしては、Society5.0社会の到来でございまして、人と物とインターネットが結びつき、新たな価値が生まれ、AIやロボットの活用、遠隔医療や自動運転、公共手続のスマート化といったさらなる地域間格差の解消、ビッグデータの活用などによる政策決定など、高速通信網を整備した意義は大きく、様々な効果があると考えております。(降壇) 81 ◯ 5番(川下高広君)  市長、ありがとうございました。  では、この接続状況ですね、開設状況はいかがでしょうか。 82 ◯ 総務課長(宮原宗尚君)
     情報基盤整備に関する市内の光インターネットの契約者数でございますが、令和3年11月末現在で、松浦地域3,305件で、うち事業の終了後の増加数は1,400件、鷹島地域は純増になりますけれども、313件、福島地域は純増で390件、合計4,008件、うち事業後の増加数は合計2,103件となっております。 83 ◯ 5番(川下高広君)  着々と接続していただいているかなという印象を持っています。  目的はインフラの整備ですので、こういうネットワークを張ることそのものが目的ではありますけれども、市民の皆様には多くの方にぜひ利用していただきたいと思っております。市に対しては以前よりも申し上げておりますが、市民の皆様に自主的に活用してもらえるよう働きかけをしてほしいと思っております。  企業誘致、また、先ほどの見守りにありますような暮らしの安心、ICTを活用したスマート経営、障害を持った方が自立できるほどの収入を得るチャンスもまたつくり出すことができます。市長が言われたとおり、この可能性は多岐にわたるものがあります。  松浦市として、戦略的にこの情報基盤整備をどのように活用していくと計画されていますでしょうか。 84 ◯ 総務課長(宮原宗尚君)  行政分野におけます情報基盤の今後の活用といたしましては、学校等も含め、市の各種施設間の通信網の構築や見直し、各種システムを利用する際のデータセンターとの通信のほか、観光・防災Wi-Fiの導入などが考えられるところであります。  また、今回の基盤整備によって、議員もおっしゃられました企業誘致に、同じ土俵に立てたということでございますが、それに加えましてUターンやIターン者を呼び込む上で必須条件の一つが整ったわけであります。しかしながら、あくまで同じスタートラインに立ったというものでございますので、都市間競争に打ち勝つためには、松浦市の魅力あるコンテンツを磨き上げる取組がますます重要になってくると認識をいたしております。  そのほか、市内で既に活用されている例を御紹介いたしますと、メロンやブドウ栽培のビニールハウスでカメラや各種センサーを使った環境のモニタリングを行われたり、和牛の分娩・発情検知センサーを導入して和牛の生産性の向上を図られたりしております。さらに今後期待されるものといたしましては、ワーケーションやリモートワークへの利用が考えられます。また、誰でもオフィスを共有できるコワーキングスペースの整備をされる企業も出てこようかと思っております。  市といたしましては、これらの活用例などを関係団体等と連携しまして、個人事業主等への周知を図りまして、デジタル化の推進につなげてまいりたいと考えております。 85 ◯ 5番(川下高広君)  どうぞよろしくお願いいたします。  では、最後の質問になります。  市長にお伺いいたします。2つですね。  現在計画しているIT企業の誘致等、そのようなことがもしあれば教えてください。  それから2つ目、若い世代の人たちが松浦市で仕事ができるように、職の多様性、そういった期待に応えられる松浦市にしてほしいと思っております。  この2点について市長の決意をお願いいたします。 86 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  IT企業を含め、光ファイバー網の整備は、企業誘致に当たってはその地域が整える必須条件と言えます。コロナ禍における働き方改革によりまして、地方型サテライトオフィスの開設、ワーケーションなど様々な形態が考えられ、これらの環境整備により、地方においても中央と比べ遜色のない仕事レベルが期待でき、こうした取組から、市内外からの新卒を含めた若年層の獲得に大きく期待を寄せることができます。国内のあらゆる地域でこうした取組が増加している中で、本市においても地域の特性を生かした環境整備を行うことにより、企業誘致の大きなチャンスを生み出すことが可能と考えております。そのため、現在、様々な調査などを行いながら必要な対策を講じているところでございます。  今後、IT系を含むオフィス系企業の誘致を進めるに当たっては、受入れの環境整備、IT系人材の確保など先進地の事例を参考にしながら、まずは誘致に必要な条件整備に努めてまいりたいと、このように考えております。  また、松浦市内で多様な職に就くことを可能とする上では、松浦市に限らず、現在、佐世保市を中心に取り組んでおります西九州させぼ広域都市圏、これは西九州自動車道が全線開通すれば通勤圏内になると思っております。そういったものも地元という位置づけの中で広く市民の皆様、若い方々に紹介することで、松浦に定住していただきながらいろいろな仕事に就ける、そういった環境を整えてまいりたいと、このように考えております。(降壇) 87 ◯ 5番(川下高広君)  市長、ありがとうございました。ぜひ進めていただきたいと思います。  この光ファイバー網の整備がされて、いわゆる表現は悪いですけど、都会的な仕事ができるようになったということで、より松浦市の田舎暮らしのいい面が生かされてくるんじゃないかと思うんですね。そういったところの松浦市の強みをもっと強気に訴えていっていただきたいなというふうに思っております。  平成26年に初当選をさせていただいて以来、一度も一般質問を欠かすことなく登壇させていただくことができました。本当に皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。ぜひまた市民の皆様のためにお役に立てるよう、今任期最後の日まで仕事をしっかりと務めてまいります。  以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。    (川下議員 一般質問席 降壇) 88 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上をもちまして川下議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩します。       午後0時14分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後1時15分 再開 89 ◯ 議長(久枝邦彦君)  再開します。  休憩前に引き続き会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、2番・和田議員の登壇を願います。  (和田議員 一般質問席 登壇)(拍手) 90 ◯ 2番(和田大介君)  皆さんこんにちは。  煌めく青のまち松浦を目指す煌青会の和田大介でございます。多くの皆様の御支持により、平成30年2月から市議会議員にならせていただき、今回で16回目、任期中最後となる市議会定例会を迎えております。今までにコロナ禍の対応で自粛をいたしました令和2年6月定例会を除き、計14回、延べ58項目について一般質問をさせていただいておりますが、貴重な機会を与えてくださった皆様に感謝するとともに、今後再び、市長をはじめ理事者の皆様と議論をさせていただけるような立場になりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。  質問に入ります前に、今回の一般質問を通告するに当たって私が委員長を務めております議会運営委員会では、令和3年9月3日開催の委員会において協議の上、通告書の一部を改正いたしました。一般質問聞き取り日時・場所としておりましたものを一般質問主旨説明日時及び場所と変更し、場所についてはコロナ禍の対応及び議員と理事者の日程及び時間調整などを考慮いたしまして、議会事務局のみといたしました。  一般質問に関する事前の主旨説明の意味は、質問を行う議員側から答弁を求める市三役並びに各担当課長に対して、その質問の主旨を正確に伝えるためのものであり、質問と答弁がかみ合い、市民の皆様にも分かりやすく、活発な議論につなげるためのものと考えております。  そのことを踏まえまして、今回の私の一般質問の主旨でありますが、令和2年4月に策定されました松浦市総合計画2020~2029、この内容を改めて市民の皆様に御紹介するとともに、今後の松浦市にとって重要な施策についてお尋ねをし、また、一部御提案もさせていただきながら議論できればというふうに思っております。  言うまでもなく、この総合計画は友田市長の就任後に策定されたものでありまして、行政計画から公共計画へとその立ち位置は変わっておりますけれども、市長の思いが詰まった総合計画であるというふうに理解しております。市内の全世帯にも配布されておりますので、もし中継を御覧の皆様には、総合計画をお手元に開いていただきまして、お聞きいただければ幸いでございます。  それでは、冊子の43ページ、「総合計画とは?」からになりますが、基本構想、基本理念、それと6つに区分された将来像、(1)学び育てるまち、(2)誇れるまち、(3)仕事をつくるまち、(4)未来へ続くまち、(5)安心、幸せのまち、(6)皆でチャレンジするまち、そして、その下にそれぞれの方向性、基本計画、実施計画と階層ごとに分かりやすい言葉で表現されております。  令和2年6月定例会以降の市政概況報告及び施政方針の目次もこの並びになっており、この総合計画を基に施策の決定、市政運営が行われていることを示していると思います。  6つの将来像の区分ごとに実施計画のページにおいて、旗の中で揺らめくようなレイアウトで計画の骨子とも言える文言が表示されておりますが、その中から選択して具体的な施策のイメージをお尋ねしてまいります。  それでは、1項目めに入ります。  まず、将来像(1)学び育てるまちについてですが、ここには3つの方向性が示されており、「1)安心して子育てができる環境を目指します」、「2)充実した教育が受けられる環境を目指します」、「3)地域や世代を越えて、皆が学べる環境を目指します」となっております。  基本計画には、「このまちに住み続ける選択をしてもらうために安心して子どもを育てられる環境を整えることを目指します。また、これからの教育は、急速に変わる社会に対応した人間力を養うことが必要だと言われており、子どもたちの個々の興味や能力に合わせた学びの選択肢をICTなども活用しながら提供していくことを目指します。そして、まちとしての魅力や活力を維持し、生み出していくためには、皆が、世代や地域を越えて、つながり、学び合うことが必要です。そんな学び合える空気感、仕組みや場があるまちを目指します。」とうたわれております。  そして、実施計画のページには14本の旗が立てられており、そこには結婚、妊娠、出産、子育て、教育、食育、木育、読書などの施策が並んでおります。  令和3年度の施政方針でも示されているように、教育振興基本計画や木育推進計画、読書活動推進計画などにより、具体的な施策として取り組まれているものもありますが、その中で「将来の歴史的資産を活かしたまちづくりの取り組みを、市民の方々と共に行います」についてお尋ねをいたします。  現時点において、市長が考えておられる具体的な施策のイメージをお示しください。 91 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  第2次総合計画に掲げております「将来の歴史的資産を活かしたまちづくりの取り組みを、市民の方々と共に行います」、この項目につきましては、松浦市文化財保存活用地域計画の中で具体的な内容をまとめたいと考えております。  全国的に過疎化、少子高齢化等の社会状況の変化を背景に、各地域の貴重な文化財の滅失、散逸等の防止が緊急の課題となっております。このような中にあるがゆえに、これまでその価値が明確でなかった未指定を含めた有形、無形の文化財をまちづくりに生かしつつ、文化財継承の担い手を確保し、地域社会総がかりで取り組んでいく体制づくりが必要となっております。  計画の策定に当たっては、協議会を設置いたしまして、学識経験者をはじめ、市内の様々な団体から委員に参画いただき、意見をいただくこととしております。また、本年11月に行政協力員の皆様宛てのアンケート、12月には市報配布時に市内全戸に対してアンケートを配布いたしておりまして、このアンケートを実施することで、文化財や歴史的文化に関わるものやことの調査を行っているところでございます。  令和3年度から5年度の3か年でこの計画を取りまとめ、令和6年度の認定後にはアクションプランとして取組を進める予定でございます。  松浦市は、伊万里湾という海を囲んだまちでございます。この海で生まれた松浦党や元寇などの歴史、地域の文化を計画の柱にできないかと、このように考えているところでございます。(降壇) 92 ◯ 2番(和田大介君)  ありがとうございます。令和3年度から既に動き出して3か年計画、よろしくお願いをしておきたいと思います。  次に、2項目めに入ります。  将来像(2)誇れるまちについてですが、ここには2つの方向性が示されております。「1)ふるさとの宝を磨き、輝かせ、次世代へつなぐことを目指します」、「2)感じたい、訪れたいと思えることを目指します」となっております。  基本計画には、「海の幸、山の幸が豊かで住みやすい松浦。自然を大切に守りつつ、その中で育まれてきた暮らしや景観、松浦水軍をはじめとする歴史、特色のある企業など、ふるさとの宝を住民皆で磨き、輝かせ、次世代に継承することを目指します。体験型学習を支える受入先の確保、IoT技術等を活用した鷹島、福島や離島、蒙古襲来に関する歴史をはじめとした観光資源の情報発信や観光メニューの開発、使われていない住宅など未利用資産の活用などを通じて、松浦を感じる人、訪れる人が増えるまちを目指します。これら今あるものを活かしながら、新しい時代に応じた新しい価値を住民皆で創り出し、新しくも懐かしい魅力あるまちにしていくことを目指します。」とうたわれております。  そして、実施計画には11本の旗が立てられておりまして、文化財の保護、活用、歴史、自然環境整備、まち並み整備、観光振興などの施策が並んでおります。  この区分に関しては、松浦市市内経済循環と市外需要の獲得の推進に関する条例を令和2年6月定例会において可決、制定できましたし、「アジフライの聖地 松浦」の取組や、物産振興としての「松浦の極み」の取組など積極的に施策を展開しておられることに対して大変評価をさせていただいております。  その中で、「将来の港湾機能の整備充実の取り組みを、市民の方々と共に行います」についてお尋ねをいたします。  この言葉だけでは、私のイメージでは国際貿易港構想などのような絵が頭に浮かんできたわけなんですが、現時点において、市長が考えておられる具体的な施策のイメージをお示しください。 93 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  松浦市の誇れるものといえば、誰もがアジ、サバが思い浮かぶと思います。議員が先ほどおっしゃられましたとおり、基本計画では、ふるさとの宝を生かし、磨き、輝かせ、新しい時代に応じた新しい価値をつくり出す、魅力あるまちにすることをうたっています。  具体的な施策のイメージといたしましては、松浦で水揚げされたふるさとの宝を再整備した松浦魚市場から世界へ送り出すために、市民の皆様の御意見を伺いながら、新たな水産加工団地を造成し、港湾機能の整備充実を図るとともに、新しい時代にふさわしい新しい付加価値をつくり出し、水産のまち松浦、誇れるまちとなるよう取り組んでまいりたいと考えております。  また、松浦港(御厨地区)緑地整備事業においては、市民が集い、憩える場所となるとともに、周辺地域から人が集まり、にぎわいが創出できるよう市民皆様と意見交換を図りながら、港湾の整備を図ってまいりたいと、このように考えているところでございます。(降壇) 94 ◯ 2番(和田大介君)  ありがとうございます。海に囲まれた松浦、港湾の整備は重要でございます。ぜひよろしくお願いしておきます。  続きまして、3項目めに入ります。  3項目め、将来像(3)仕事をつくるまちについてですが、ここには2つの方向性が示されております。「1)日本や世界を支える産業が生まれ、育つ環境を目指します」、「2)皆が松浦の産業を理解できることを目指します」となっております。  基本計画には、「労働力確保、規模拡大や多角化、企業間や研究機関、教育機関との連携などにより特色ある松浦の産業を活性化し、日本、世界を支える松浦を目指します。また、UIJターン者を呼び込むための、IoTを活用した次世代の仕事の創出や、農林水産業の後継者を増やすための稼げる一次産業づくりなど、新しい産業の構築も目指します。加えて、これらの産業が地域に暮らす住民とつながり、意識、情報を共有することで、「松浦の産業」として根付くまちを目指します。」とうたわれております。  そして、実施計画のページには18本の旗が立てられており、産業強化、新産業創出、企業間等連携、収益性向上、人材育成、後継者対策などの施策が並んでおりますが、その中の「松浦市水産加工団地において松浦魚市場を核とした水産基地としての機能強化を図っていきます」についてお尋ねをいたします。  このことは取りも直さず、現在、事業化に取り組んでいる新たな水産加工団地整備のための用地造成が大きなウエートを占めると考えますが、この件に関して、市長が議会定例会の冒頭に述べられる施政方針及び市政概況報告の該当する部分を抜粋して時系列に並べてみたいと思います。  まず、1年前の令和2年12月定例会の市政概況報告では次のように述べられております。「松浦魚市場再整備事業の効果を発揮するためには、新たな企業の進出及び既存企業の事業拡大のための用地が必要との考えから、既存の水産加工団地周辺の埋立てによる新たな用地の造成を県に要望していたところ、8月に県営事業による計画案の概要が示されました。このため、9月下旬から10月上旬まで、県と共に新松浦漁業協同組合と関係漁業者、調川町の自治会長、魚市場及び加工団地の水産関係企業関係者を対象にその計画案の説明を行いました。本件に関し、反対を含む様々な御意見をいただきましたが、これらの御意見を踏まえ、事業化に向けて御理解が得られるよう、引き続き関係者との協議と丁寧な説明に努めてまいります。」というふうに述べられております。  次に、令和3年3月定例会では、施政方針ですが、「調川地区における新たな水産加工団地用地造成の計画については、将来を見据え持続可能なまちづくりを進める上で大変重要な産業基盤の整備であるとともに、地元漁業の振興や輸出拡大に必要な事業と考えており、関係者の皆様の御理解をいただけるよう、引き続き丁寧な説明に努めてまいります。」と述べられております。  続く令和3年6月定例会及び9月定例会及び今期定例会でも、いずれも地元関係者の理解を深める努力を続けてまいりますと同じように述べられております。  私からの一般質問でも、令和2年12月定例会以降4回連続でお尋ねをしてまいりましたが、まず、この1年数か月を振り返ってみられまして、新たな水産加工団地整備のための用地造成については、事業化について、まず進展しているのでしょうか。市長が言われる御理解を得るための努力とはどのようなもので、どれくらいの頻度で行われているのか、また、具体的な事業化の時期についてどのように考えておられるのか、市長にお尋ねをいたします。 95 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  これまでの定例会の答弁でも申し上げてきましたとおり、今年3月に再整備事業が完了し、4月から全面供用を開始した松浦魚市場は、輸出を見据えた高度衛生化閉鎖型の魚市場でございます。  さらに、水産基地として機能性を高めていくには、水産関係企業の事業拡大を推進する必要があり、加工団地の新たな用地造成が急務となっております。そのため、今年5月にも昨年に引き続き、県に対して本事業の事業化について重ねて要望を行っているところでございます。  また、本事業への地元の理解という点におきましては、大切な海を埋め立てることになりますので、まずは漁業関係者の方に御理解をいただけるよう、現在、漁協を中心に各地区で協議を行っているところであり、これまで26回実施しております。  市としましては、本事業への理解を得るためには関係者の皆様への丁寧な説明が必要と考えておりまして、関係者の皆様が御理解いただけるまでは何回でも足を運び、協議を重ねる必要があると考えております。それが理解を得るための努力だと思っております。  また、具体的な事業化の時期につきましては、議員の御指摘のとおり、早期の実現に努めていくことは理解しているところでございますが、これまでの関係者の皆様との協議における様々な御意見を踏まえ、慎重に交渉を進めることも必要と考えておりまして、引き続き関係者との意見交換を重ねながら、早期に事業化できるよう努力を続けてまいります。(降壇) 96 ◯ 2番(和田大介君)  交渉相手があることですから、難しいことは重々承知をしておるところでございます。  しかしながら、市長が議会で述べられる施政方針は、市長がどのような考え方や方針で市政を進めていくかを明らかにするものでありまして、市民の皆様に対する約束であります。また、市政概況報告は、その約束の進捗状況を報告するものであるというふうに考えております。  先ほど令和2年12月定例会以降の施政方針、概況等の市長の御報告を御紹介いたしましたけれども、1年以上の時間の経過と市民の皆様に対する約束の実行という意味においては、この件に関しては、どうしてもいささか辛い点数をつけざるを得ません。  友田市長は就任当初、市政運営に当たっては、5つの大きな柱に沿って全力で取り組むとされており、その柱の一つ、民間の感覚を活かした市役所づくりでは、(1)年間目標の設定と進捗管理、(2)成果にこだわる事業展開など9項目を挙げられております。  また、併せて日頃からスピード感を持って対処することの重要性を説かれておりますが、これらを踏まえて、新たな水産加工団地整備のための用地造成事業の現状について、市長はどのように自己評価をされておられるのか、お尋ねをいたします。
    97 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  新たな水産加工団地の計画につきましては、昨年8月に県の事業計画の素案が示されまして、9月以降、関係者の皆様に御理解いただけるよう説明を行ってまいりました。しかしながら、事業計画の策定から事業化の申請に至るまでの間が非常に短い期間ということもございまして、関係者の皆様への十分な説明や意見交換もできなかったことから、本事業に対する御理解が得られなかったと認識しているところでございます。  そこで、現在は関係者の皆様が本事業に対し御理解いただけるまでは、私自身が先頭に立って足を運び、丁寧な説明を行いながら、意見交換等を十分に重ねているところでございます。このような協議を通して、本事業の実現に向け、一歩一歩着実に前進しているものと感じております。(降壇) 98 ◯ 2番(和田大介君)  いずれにしましても、この事業は70億円、80億円とも言われる松浦魚市場の再整備事業への投資を確実に効果的に上げていくための重要な施策であると思っております。関係住民の皆様、漁業関係者の皆様の御心配も十分分かるわけなんですけれども、確実に実現させなければいけない施策だと思っておりますので、どうかよろしくお願いをいたしておきます。  それでは次に、4項目めに入ります。  4項目め、将来像(4)未来へ続くまちについてでありますが、ここには2つの方向性が示されております。「1)住みたい、住み続けたくなるような環境を目指します」、「2)戻って来たくなる環境を目指します」となっております。  基本計画には、「松浦市が将来にわたり続いていくまちとなるためには、人々が集うまちであることが重要です。そのためには、皆が松浦を誇りに思えるようになることや、松浦で暮らせば成長できる、何かができると評価されるようになることが必要です。ここに住み続けたい、一度離れても、また戻って来たい、松浦に縁がなくても、このまちに住み続けたいと思ってもらえるまちを目指します。」というふうにうたわれております。  そして、実施計画のページには8本の旗が立てられており、移住・定住、ふるさと教育、郷土愛の醸成などに関する施策が並んでおります。  その中で、「将来の自然環境と調和したまちづくりの取り組みを、市民の方々と共に行います」についてお尋ねをいたします。  現時点において、市長が考えておられる具体的な施策のイメージをお示しください。 99 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  第2次松浦市総合計画におきましては、平成28年3月に策定をいたしました松浦市景観計画を包含した計画になっております。この中で、将来の自然環境と調和したまちづくりの取組について、自然環境の保全を景観計画に基づき進めていく施策として位置づけております。市内には人口減少や少子高齢化等の課題を抱えながらも、松浦らしい農漁村の風景を構成する棚田やひゃーし、高生け垣などを大切に守っていこうとする活動や、市内のほとんどの自治会や多くの団体におきまして、地域の美化、清掃、または緑化等の活動を行われている市民の皆様が多数おられます。  施策のイメージといたしましては、このような活動が松浦らしい景観を維持、保全するために大切であるということを再認識し、地道で献身的な活動を支援できるような施策が必要であると考えております。  今後も自然環境と調和したまちづくりを市民の方々と共に取り組み、松浦らしい良好な景観を将来へ引き継げるよう努めてまいりたいと考えております。(降壇) 100 ◯ 2番(和田大介君)  ありがとうございます。この景観計画は、私も現職時代に都市計画課長として関わらせていただきました。いろんな地域の方々とお話しする機会もたくさんありまして、ひゃーしの調査とか、いろんなところも九大の先生とか福大の先生とか、いろんな方と一生懸命練ってつくった記憶がございます。これを次の施策に生かしていただいて、そして、この文言にあるとおりの自然環境の調和したまちづくり、これに生かしていただければというふうに思っております。  それでは次に、5項目めに入ります。  5項目め、将来像(5)安心、幸せのまちについてであります。  ここには2つの方向性が示されておりまして、「1)皆が分け隔てなく、快適で幸せに暮らせる環境を目指します」、「2)仕事や生活のための基盤が整っている環境を目指します」となっております。  基本計画には、「住んでいる人たちそれぞれが幸せを感じながら、生き生きと安全に安心して暮らしていけることが大切です。例えば、提供されるサービスやモノを誰もが容易に利用できる仕組みを作ったり、いろんな人が働きやすい環境を整えたり、支援が必要な人や災害等の緊急時に対して、お互いが支え合ったり、地域で支えたりできる仕組みを構築します。このように誰もが快適で幸せに暮らせるまちを目指します。併せて、産業や生活の基盤を支え、自然災害にも耐えうるために必要な道路、交通網、情報通信網、公共施設等の整備、更新が行われ、人口が減少する中でも持続可能なまちを目指します。」とうたわれております。  そして、実施計画のページには39本の旗が立てられております。この計画の中では一番多かったですね。医療、福祉、介護、生活、人権、環境、消防、防災、交通政策、社会の基盤づくり、長寿命化などに関する施策が並んでおります。  その中で、実施計画には既に策定されている具体的計画が記載されておりますが、その具体的計画の中から松浦市公共施設等総合管理計画についてお尋ねをいたします。  公共施設等とは、大きく2つに区分されております。道路、橋梁、上下水道などのインフラ施設と、市民文化系施設、学校教育系施設、行政系施設などの公共施設、この2つに大別されるわけなんですけれども、人口減少、少子高齢化社会と言われる今日において、厳しい財政状況の中でも道路や水道などのインフラについては、市民の生命、生活、経済活動に直結するものであり、単純に削減を行うことはできません。どのような考え方で管理をされているのか、担当課にお尋ねをいたします。 101 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  まず、私のほうから道路についてお答えをいたします。  松浦市が管理する約500キロメートルの市道では、その大半が建設からかなりの期間が経過しており、急速な老朽化が進んでいる状況でございます。  このようなことから、公共施設等総合管理計画に示しているとおり、今後、高齢化する施設の維持修繕費用の増大に対応するため、従来の対症療法的な修繕及び更新などを行う事後保全型から予防的な修繕及び計画に基づく更新などを行う予防保全型へと円滑な政策転換を図るとともに、施設の修繕、更新に関わる費用の縮減を図りつつ、安全性、信頼性を確保する考え方で管理をしております。  また、平成26年度には道路法の規定に基づく長崎県道路メンテナンス会議が設置され、長崎県内全ての道路管理者等が相互に連絡調整を行うことにより、適切な道路構造物の保全を行い、円滑な道路管理の促進を図ることとされております。  この長崎県道路メンテナンス会議で特に重要な道路施設に位置づけられている橋梁につきましては、平成21年度に現在の個別施設計画に当たる長寿命化修繕計画を策定し、国庫補助を活用した計画的な修繕などの実施により長寿命化を図っている状況でございます。  しかしながら、道路施設の中でも特に老朽化が著しい舗装につきましては、平成24年度に幹線市道約150キロメートルを対象とした路面性状調査による状況把握を行い、平成27年度から国庫補助を活用した舗装補修事業を計画的に進めておりましたが、平成30年度に国庫補助の採択条件が変更され、松浦市が管理するほとんどの市道が補助対象外となり、大幅な事業縮小が余儀なくされるなど、舗装の維持管理に対して大きな問題が生じている状況でございます。  道路施設の維持管理につきましては、特に財源確保が課題となりますが、市民生命、生活、経済活動に直結する重要な施設でございますので、引き続き必要な財源の確保に努め、適切な維持管理を行ってまいりたいというふうに考えております。 102 ◯ 上下水道課長(近藤寿一君)  私のほうから、水道施設について現状を述べさせていただきます。  水道施設につきましては、現在、令和3年度末を期間といたします全ての資産の資産調査、アセットマネジメント調査を今行っているところでございます。この業務が完了いたしましたら、資産全体の健全度であるとか投資実績等を基にしまして、中長期的な更新需要であるとか財政収支の見通しを把握しまして、更新を計画的に実施していかなければならないというふうに考えているところでございます。 103 ◯ 2番(和田大介君)  ありがとうございます。このインフラにどうやって維持管理をしていくかというのは、財源措置が一番悩みでありまして、私も現職当時、地域の多くの方々から要望活動にお見えになったときに、何をもって困るのが、お金がございませんと申し上げるのが一番つらかった記憶がございます。しかしながら、物をしっかり管理していかないと、そこで事故等を起こすわけにはいかないわけですので、限られた財源の中でも知恵を絞りながら、一生懸命維持管理をしていっていただきたいと思います。  特に水道施設につきましては、今、更新の時期といいますか、管が古くなっている時期が来ているということで、アセットマネジメントの中でもうたわれておったと思いますけれども、この更新をいかにするか、いかに市の財源の中で、しかも、補助をお願いしながらやっていくかというのは喫緊の大きな課題だと思っております。水がなくしては人間生きていけませんので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、公共施設のほうをお尋ねするわけなんですけれども、本市の公共施設の建設時期のピークは、おおむね1980年代から1995年の間というふうに言われております。当時に比べまして現在は人口が減少しているため、人口規模に対しての公共施設の数は多くなっているというのが実情ではないかなと思っております。  松浦市公共施設等総合管理計画においては、公共施設の保有量を総延べ床面積ベースで20%削減することを目標に掲げられております。計画では、施設の類型ごとに12に区分して今後の方針などを決められておりますけれども、その中で最も人口減少の影響を受けると考えられます公営住宅についてお尋ねをいたします。  まず、現在の管理戸数をお答えいただきまして、その数は人口規模に対してどのように判断されているのか、また、今後の管理の考え方についてお示しください。 104 ◯ 都市計画課長(田中敬三君)  お答えいたします。  現在の公営住宅等の管理戸数は1,073戸で、この数は人口比率で4.98%、世帯数比率で10.87%となっており、共に県内で最も高い割合となっております。現状においても、人口規模から見て公営住宅等の管理戸数が多い状況であり、さらに今後の人口減少を踏まえますと、管理戸数の縮減を進めていく必要があると考えております。  今後の管理の考え方としましては、令和4年度に策定予定の松浦市公営住宅等長寿命化計画(第2期)において、将来の世帯数に応じた需要の見通しを検討した上で適正な公営住宅等の必要戸数を決定し、計画的に管理戸数の縮減に取り組んでいきたいと考えております。  管理戸数の縮減に取り組むに当たっては、老朽住宅の用途廃止、団地の集約等を検討していくことになりますが、入居者の意向についても十分に配慮した上で計画を進め、人口減少や財政規模に応じた適正な住宅管理に努めていきたいと考えております。  以上でございます。 105 ◯ 2番(和田大介君)  ありがとうございます。令和2年度の決算審査特別委員会、私が委員長を務めさせていただいたわけなんですけれども、その折にも少し触れさせていただきました。  どうしても限られた財源の中で、予算規模の中で市がやるべきことをやっていくとなると、取捨選択、ここは頑張らなければいけない、ここは縮小してもやむを得ないというふうなところの選択が必要になってまいります。それで、自治体の規模、財政規模、いろんなところを勘案しまして、人口減少というものに対応していくときに、やっぱり公共施設の保有量をどのように考えるかというのは重要な方針の決定だと思います。これが今後、これ以降の松浦市が自治体として存続していくための重要な要素になるというふうに考えておりますので、十分な計画を練られて、今度、令和4年に練られるということでございますけれども、その分も考慮されて決定をしていただきたい。  ただ、公営住宅、定住促進、いろんな種類があるわけなんですけれども、公営住宅というのは安い家賃で、それに入っていただく方々、そういう所得層の方々に住宅を提供するという使命も一定持っております。そういうところとも十分に照らし合わせながら規模は決めなければいけないと思いますが、まずは松浦市が存続する、持続可能であることが重要であると考えますので、よろしくお願いをしておきたいというふうに思います。  このようにインフラ施設、公共施設、いずれも合わせまして公共施設等ということで、松浦市公共施設等総合管理計画があるわけなんですけれども、例えば、施設系で12に区分されたそれぞれの方針、個別計画があるわけなんですけれども、それぞれの担当課でその進捗管理をなされているかと思うんですが、全体的な進捗管理、このことについてはどのような考え方でどのように進められているのかということをお示し願いたいと思います。 106 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  松浦市公共施設等総合管理計画の全体的な進捗管理についての問いであります。  ここで言う公共施設等──などですけれども、これは先ほど議員のほうからもお話があったとおり、大きく2つに分けて定義をいたしております。  1つは建物を中心とした公共施設、もう一つは道路、橋梁、上下水道などのインフラ施設というふうに2つに分けて定義をしております。これまた御指摘のように、12に区分しているのは、このうちの公共施設、いわゆる箱物の施設について、12に区分して整理をしているということになっております。  この12に区分している、いわゆる箱物の全体的な進捗管理、これにつきましては、市のほうで管財を担当しております会計課を中心に全体的な進捗管理をやっていくというふうに考えておるところであります。  もう一つ、インフラ施設につきましては、御存じのとおり、それぞれのインフラ施設長寿命化計画、あるいは強靱化計画というものを策定しておりますので、こういった計画に沿ってそれぞれ事業課が全体的な管理をしていくと、それぞれのインフラに沿った形での管理をしていくと、そういった考え方で管理は進めていくことにしております。(降壇) 107 ◯ 2番(和田大介君)  ありがとうございます。市全体としての進捗管理はとても重要でございますので、どうか各課で連携して、よろしくお願いをしておきたいと思います。  それでは、6項目めに入ります。  次に、6項目めなんですが、将来像(6)皆でチャレンジするまちについてであります。  ここには3つの方向性が示されておりまして、「1)ひとが集い、語り合い、つながることのできるコミュニティを目指します」、「2)誰もが認め合い全員でチャレンジできる環境を目指します」、「3)小学校区を対象とした協働によるまちづくりを目指します」となっております。  基本計画には、「これから来る時代は、人口減少だけをとっても、今までに経験したことがない時代がやってくることが予想されます。加えて、人口の減少と反比例するかの様に情報技術は私たちの予想を上回るスピードで進展しています。厳しい10年となるかもしれませんが、これに立ち向かって、松浦市があり続ける、発展していくためには「ひと」の力を最大限発揮することが必要不可欠です。人と人とのつながりを大切にし、年齢、地域、性別を越えて、市民、企業、教育機関、行政などあらゆる主体が隔たりなく繋がることで、私たちがやるべきこと、できること、解決できること、盛り上がることがきっと見つかります。そして、見つかったら、失敗するかもしれませんが動いてみる、動かしてみる、応援する、後押しする。まちを元気にすることができる「チーム松浦」となり、人が集い、語り合い、やりたいこと、やるべきことにチャレンジする。そしてそれを応援する仕組みを構築し、チャレンジを支える松浦となることを目指します。」というふうにうたわれております。  そして、実施計画のページには5本の旗が立てられており、多様な主体による社会参加、支え合う人づくり、地域づくりなどの施策が並んでおり、その中に「チャレンジできる環境づくりを行います」という文言があります。このことを踏まえて、最後に一つ御提案をしたいと思います。  私が所属します友好会派である令和会では、去る11月2日に九州電力とJパワー両電力の松浦発電所の所長にお願いをいたしまして、石炭火力発電の勉強会を開催いたしました。松浦火力発電所の将来を見据え、二酸化炭素の排出量の問題やエネルギーミックスの課題、アンモニア発電や水素発電等の課題などについて丁寧な説明を受け、有意義な勉強会となりました。  その中で、再生可能エネルギーの話題となりまして、既存の多目的ダムを活用した小水力発電の可能性について話がございました。  本市には多目的ダムの笛吹ダムがあり、松浦発電所に工業用水を供給しておりますが、笛吹ダムの高さや貯水量などの諸元と工業用水の供給量など、各種諸元についてそれぞれお示しください。 108 ◯ 上下水道課長(近藤寿一君)  笛吹ダムでございますけれども、平成20年度から供用開始しております多目的ダムでございます。  ダムの高さは59.8メートル、ダムの横の幅は296.5メートル、総貯水容量が201万立米、そのうち有効貯水容量が192万立米、笛吹川の河川維持水量といたしましては、毎秒ですけれども、0.008立米でございます。工業用水としての供給量といたしましては、1日当たり1万5,850トンとなっております。  以上です。 109 ◯ 2番(和田大介君)  ありがとうございます。  そこで、御紹介をいたしますのが、和歌山県の有田川町というところに洪水調節と発電を目的とした県営の二川ダムというのがございます。ここの施設に併せまして、下流域の環境維持のための放水を利活用しました町営の二川小水力発電所というのがございます。これも後づけでできた発電所と聞いております。このように既存ダムへの小水力発電施設の後づけの技術というのは、技術的に確立をされているというふうに聞いております。  笛吹ダムでの小水力発電に関しましては、平成29年度に一度検討されておりまして、費用対効果の面でありますとか、いろんなことで導入には否定的な結果が得られているようでありまして、本市が本年7月に策定いたしております松浦市再生可能エネルギー導入推進計画の中では、計画期間の2030年までの導入目標の中にこの小水力発電というのは含まれておりません。  しかしながら、本年の状況なんですけれども、国の動向といたしましては、内閣府内閣官房水循環政策本部事務局の資料、これはエネ庁のところにあるんですけれども、この資料によりますと、水循環政策における再生可能エネルギーの導入促進については、各関係省庁が緊密に連携して取り組むことが必要不可欠であるというふうに言われておりまして、国土交通省は、既存ダムの運用改善として、直轄はもっと早いタイミングなんですけれども、都道府県が管理する治水等多目的ダムは年内に数値目標、ロードマップを策定する予定というふうに資料がございました。  このことを踏まえまして、SDGsを見据えた再生可能エネルギーを中心とした新たな事業誘致案の一つとして、笛吹ダムを活用した小水力発電の可能性を再度検討する必要があるのではないかというふうに考えますが、市としてどのような見解をお持ちか、お尋ねをいたします。 110 ◯ 上下水道課長(近藤寿一君)  今、議員がおっしゃいましたように、小水力発電といたしまして、以前、笛吹ダムにつきまして検討した経過がございます。具体的に民間の事業者の方と協議を行いまして、概算事業費であるとか発電可能電力などを試算していただいたんですけれども、いわゆる費用対効果の面から僅かな分しか発電できないということで、その時点では導入しないということで見送った経緯がございます。  しかしながら、今、議員がおっしゃったような国のいろんな制度とか状況、時代の趨勢等もございますので、そのあたりを見極めながら、今後の状況次第では必要に応じて再検討も行っていきたいというふうに考えております。 111 ◯ 2番(和田大介君)  ありがとうございます。この水を利用した小水力発電、何もダムに限っていないわけでありまして、水が位置エネルギーを持って、そこを通過する。そうするとファンが回ると。回ると発電ができるという、そういうふうな仕組みであります。当然発電システムを改良されていくこともありましょうし、一部では水道水ですね、水道の流れ、下水の流れ、そういうふうな流れを利用しての水力発電というのも検討されているようであります。  先ほど答弁いただきました工業用水、これも送水管を通して運ばれているわけであります。その水が流れるエネルギーを電力に換えるということも将来的には可能なのではないか。市が持っているポテンシャルを十分に生かしていくという意味においては、いかなる可能性も否定することなく、今後チャレンジしていって、新たな施策につなげていっていただければというふうに思っております。  今回の一般質問におきましては、令和2年4月策定の松浦市総合計画について、改めて市民の皆様に御紹介するとともに、公共計画として今後市が施策を実行する上では市民の皆様の御協力が必要不可欠であります。そのためには、市民の皆様と直接対応する市の職員の能力に加えまして、その数も一定程度確保する必要があると考えております。  これは松浦市定員適正化計画を念頭に置いての発言ではありますが、先ほど3項目めで御紹介をいたしました友田市長の民間の感覚を活かした市役所づくり、この中には、さらに(4)明確な方針に基づく人材育成、(5)自ら稼ぐ市役所づくり、(9)政策で人を呼び込む市役所づくりなどがございます。  今回、1期4年間を経験されて、これからの市役所づくりに対してどのような考えを市長がお持ちなのか、最後にお尋ねをいたします。 112 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  総合計画では、人の力をまちに循環させることで、松浦がいいんじゃないとみんなが言えるまちを目指しております。みんなでチャレンジするまちに必要不可欠なのは人の力であり、「ともだビジョン」でお示しした民間の感覚を活かした市役所づくりにおいても、人の力を最大限発揮するための取組を進めてまいりました。  具体的にこれまでの取組を申し上げますと、明確な方針に基づく人材育成につきましては、複雑かつ多様化する行政課題に対応できる人材を育成するため、本年9月に松浦市人材育成基本方針を改定し、階層別研修や専門研修等による職員の資質向上に努めております。  自ら稼ぐ市役所づくりにおいては、様々な広告媒体を使って本市の魅力を全国に発信し、ふるさと納税による寄附額の増加を図るとともに、企業版ふるさと納税を活用した地方創生プロジェクトに取り組んでおります。  政策で人を呼び込む市役所づくりでは、幅広い市民の皆様の声を生かした総合計画づくりや市民ファシリテーター育成の取組がマニフェスト大賞の優秀賞候補となるエリア選抜に選ばれ、新聞報道等を通じて他の自治体関係者からも注目をされております。引き続き民間の感覚を生かした市役所づくりに積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  これからの市役所づくりにつきましては、チーム松浦として最も重要な目標を明確にし、職員の努力のベクトルを合わせ協力する。そして、組織全体に目的意識と連帯感をもたらし、多様な活動を結びつける取組が必要であると考えております。こうした取組は、OKR──オブジェクティブス・アンド・キー・リザルト、目標と重要な結果指標と呼ばれまして、民間企業でも導入されています。このような取組を市役所にも導入したいと考えておりまして、先般、このOKRの本を書かれた方を講師として招きまして、幹部職員を中心に研修会を実施したところであります。  今後も市民と行政が課題を共有し、多様な意見を出し合いながら新しいアイデアを生み出し、それを協働で実現する対話によるまちづくりを進め、松浦市が皆でチャレンジできるまちになるように努力をしてまいりたいと考えております。(降壇) 113 ◯ 2番(和田大介君)  ありがとうございます。  市役所は、私が32年間在籍をした愛すべき大切な場所であります。かつ松浦市を支える重要な任務、役割を担っているというふうに考えております。市役所づくりは人づくり、人づくりはまちづくり、これからの市役所づくりに対する友田市長の手腕に期待をしております。  私は、4年前の市議選で松浦を笑顔のまちに、皆さんと共に歩む市議候補、和田大介、豊かな行政経験60歳、これをキャッチフレーズに議会改革を訴えながら、市内各地を回らせていただきまして、結果、この場にこのようにして立つことがかないました。この4年間、皆様の負託に応えられたかどうかは分かりませんけれども、今後も初心を忘れずに皆様と共に松浦を笑顔のまちにしていきたいというふうに思っております。  それでは、これで一般質問を終了させていただきます。最後まで御清聴ありがとうございました。
       (和田議員 一般質問席 降壇) 114 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上で和田議員の一般質問を終了いたします。  本質問者の残り時間は5分です。  これより関連質問を行います。ありませんか。──なければ、以上をもちまして和田議員の一般質問並びに関連質問を終結いたします。  以上で本日の日程を終了いたしましたので、本日はこれにて散会いたします。       午後2時9分 散会 ───────── ◇ ───────── この会議録の全ての著作権は松浦市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MATSUURA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....